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東京から、Nが帰省した。
「ことしは祇園祭が3年ぶりにあるというので、祭気分を味わいに帰った」という。仕事の都合で、3日しかいられない。そこで後祭の宵山には一日早いが、炎天の京都へ繰り出した。
出町柳界隈を歩き、糺の森、下鴨神社を参拝。氷室の氷が自慢の「さるや」のかき氷を食べて、イラストレーターの知人が催している「草と本」のイベントへ。
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夕方。風がふわりふわりと吹く。駒形提灯に赤い灯が入る四条烏丸の烏丸通りや堺町へ入る。
3年ぶりとあって、人出も多く、地元の保存会の衆も気合いが入り、いつにもまして、人の姿に活気がある。
北観音山・南観音山の山鉾をみる。浴衣姿の男や女が、わらわらと山鉾のまわりで歓談中。きょうは、山鉾の曳き始め。せいぜい鉾がみられたら、と思ったら、白地の浴衣姿の男たちが次々に鉾へ乗り込む。祇園囃子の演奏がはじまった。能や狂言を演じたことの名残ともいわれる、太鼓(締め太鼓)・笛(能菅)・鉦(摺り鉦)の生演奏。古から聴こえる和の音色。青い水色の町に、火のようにゆれる提灯。
ソーレー♪ モヒトーツ♪ヨイヤなどの合いの手も、いい雰囲気。
「やっぱりええなあ」この祇園囃子、鉾の絢爛豪華の雰囲気は。空をつく矛先が鉾からあがる、潔さよ。京都の夏は、これでなければ。
路地裏に入り、屏風祭の家々をのぞく。だんだん、薄暗くなってきた。
鯉山、浄妙山、黒主山、八幡山へ。そして大船鉾についた。てぬぐいや、ちまきを販売していたので、さっそく購入した。
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45. 祇園祭と、老松の夏柑糖。|みつながかずみ|writer
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