月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

集中力を高める方法

2008-05-15 11:52:16 | 執筆のおしごと(主な執筆原稿、最近の公開できるもの記録)



外にでれば頬がじりじり焼かれる気が。
紫外線多発の5月中旬。京都では「葵祭」。

最近ふとした時に思う。
集中して取り組めば、1時間半で終わることを、
だらだらと考えて、行動することで、
その3倍以上の時間を費やすことがある。
へたをすると、それしかしていないとか…。


では、どうしたら集中できる?

お香やアロマを焚く。
お風呂に入って、気持ち浄化。
人に電話し、人からの元気をもらう。
甘い物を食べて、脳に栄養を与える。
空を見あげる(散歩して)
ちょっと寝てみる。

最後は、危険な賭けだね。

せっぱ、詰まるまであえて手放したままにして、
一気に仕上げる!とか。

知らず知らずに、それやっているね~。




今日の夕食は、サバのみそ煮、ごはん、らっきょう、青のり、ブロッコリーのサラダ 

母の日、母は仕事する

2008-05-13 00:11:32 | 今日もいい一日



いい天気、いい空。
昨日は「母の日」。母(私のこと)は朝から、大阪全日空ホテルでセミナーの取材でかんづめ。

会報誌の会員たちが全国から、約300名も参加し、
誰に向かって、一体私はメッセージを送っていたのか、
伝えたい方が、目でみられたことは、やはり良かった。

夜は、以前新聞で取材した麺料理の店を、家族で訪れる。
ささやかなディナー。

「取材の際には大変お世話になりました」とご挨拶をすると
「新聞掲載から2週間、ものすごいお客さんでした。
こちらこそ、ありがとうございました。いい記事でした」と
丁寧に頭を下げられた。


人の役にたったのだろうか。
人を少しは動かしたのだろうか。

言葉を綴り、造り手の思いを伝えようとすることが、
という事実に、
泣きたいほどうれしい。
母の日に母は仕事でちょっぴり感激する、私らしい。


かえったら娘が、
いちごデコレーションケーキを(手作り)でプレゼントしてくれた。
おまけに、チョコレート色のリネン生地で、
同じく手製のハークッションも。

モノをつくることに、めんどくさい、などど
ためらいのない子で本当に良かった。
ありがとう。
さぁ、気合いを入れて、今週は忙しいぞ!!


夫婦けんかの原因は

2008-05-09 00:26:23 | 今日もいい一日

夫婦げんか。
出来損ないのドラマのようである。

取材で疲れた私は、外食したい気持ちを抑えて
金目鯛の煮付け、湯豆腐に塩ポン酢、ブロッコリーとトマトのサラダ
土鍋でご飯などを、どうにか、こしらえた。
台所に立って30分以内で出来るものばかりだ。

8時過ぎてようやく食卓につき、
原稿を書いて、
再び、深夜1時にあわせて、夫のものをこしらえ、
(揚げ物、ソティや炒め物、焼き魚などは娘の塾、
 主人用、と3度と同じものをこしらえる)

さてと、お風呂に入ろうと思ったころに、
ぴろぴろ~と聞き慣れた着信音が。
1時5分前。おそらく主人以外にはない。
私の予想は見事にあたった

「JRは今日も事故みたい。電車は30分以上遅れている。
先にお休みくださいませ」

「ごはんとおかずは食卓に出してあるわ。
わざわざ連絡をくれてありがとう」。


そうやって、眠い目をこすりながら待つことなしに、眠りについた。


そして朝、起きると食卓のテーブルは、昨日のまま。
ラップもかけず、冷蔵庫にも入れず、流し台にも置かず、
見事にそのまんま。
主人は、朝寝と決め込んでいる。

信じられない。

食事の上には塵が幾層かつもり
煮魚は新鮮さを失い、
サラダと豆腐は水分が失われ、二日酔いの誰かさんみたいに、へろへろ。
生気を全くなくしていた。
食卓の上の空気は、し~ん、
窓から差し込む、爽やかな朝の光とはあまりに対照的である。




「起きて!理由がわからないわ」
「だから、なぜかって聴いているの!」

「つくる人の心はどこにあるの?」

「…」

「食べることを大事にしていない!」

と、寝ぼけたアタマにはわかりにくい、全く響かない説教をそれから数分続けた。

やっと口を開いた夫は
「ごめん。それより、お金下ろしてきてくれた?」

カチン!それより、って何!何がそれよりよ!
お金!!

冗談じゃない。


朝の夫婦けんか。
けんかを、買ったほうも、つまらない一日のスタートだ。
けんかを、売るほうは、一日中、お腹や胸のなかに大きな重たい「鉛」を入れてしまったよう
冴えない一日。



さて、今晩の夕食は、豚肉のソティ、バターとしょうゆラムソース仕立て
ローズマリーのポテトサラダ、トマトサラダ、ポタージュスープ
(今晩もこれから、主人の豚肉のソティをこしらえるつもり…)

明治の人は、やわらかい

2008-05-04 20:10:26 | ご機嫌な人たち



真夏の太陽、31度を超える。

 近所のコープディーズの野外催し場で、ゴールデンウィークの縁日が開かれていた。
「早く行こう!」
中学生の娘と、手と手をあわせて、いったんは会場へ行くが
もう一度、屋内へ戻る。

日射しが思いのほか強く、手も首も顔も、じりじりと焼かれる気がし、
途中、日焼け止めクリームを塗るために屋内へUターン。
深く帽子を被り直し、再び会場へ。


ヨーヨー釣りだ!

いかりマークになった針の先が、和紙でよられたその先を手で持ち、
水面に一番近い輪ゴムを静かにすくい
引っかけたら、そのまま、まっすぐ上へ。

3センチ程釣り上げたら、「キャーキャー」歓声をあげて、
どんどんすくい釣り上げる。

 娘は12コもゲット!

「次は金魚釣りに挑戦だね」

 凄い!この子はそういえば、ユーホーキャッチャーの腕前もなかなかのもので、
 友達の分まで いつもとっておあげるほどだ。


 夕方から、97才のひいおばあちゃん(上坂ひな さん)を誘い、
日高町の「乙女の湯」(入場券400円)という
温泉へ行った。

明治女のひいおばあちゃん、
昭和初期生まれの母、
昭和後期!?の私、
平成生まれの娘。

楽しいな。みんなはだかで風呂に入る。
 ひいあばあちゃんのも母のも、おしりの形、いびつにとがった三角形だ。

腕もおしりも、太ももも、ゆるんだ皮膚がぷるんぷると揺れる。
おばあちゃんは露天風呂の大きい石に腰掛け、
「あ~、い~気持ち。なぁ~?」と息を吐き、唄うようにいう。

 そうして、しばらく休憩すると
ぐっと息をつめ、右足に重心を移して立ち上がり
ゆらゆら、肩を右へ左へとゆらしながら歩く。
まっすぐ前だけをみて。
無心に歩く、
勇ましい!

脱衣所につくと、木の椅子に腰掛けたまま、のんびりと脱いでいた衣服を着ける。
最初は、シュミーズを着て、その上にブラウスを着て、パンツを付けて
いよいよ、ズボンを掃いた。

いいなあ、時間の流れがゆるやかになる。

あたりを伺いながら、おばあちゃんは
息をつめては吐き、それらの行為を行うので、
ひととおりの動作を終えるのに、10分は軽くかかる。
静かなでいい時間。
雑音は耳に入らない。必至なのだ。
私はその助手を勤めることを誇らしく思った。
明治の人の時間の使い方は、柔らかい。

「何か飲む?」「アイスクリーム?冷たいジュース?」
 そりゃあ、決まっているだろという表情だったので

「アイスクリーム?」
 と聴くと
 にっこり笑って首を下へ振った。

再びまわりの人達をみわたし、その場の空気感も一緒に味わうように肺の奥深くに吸い込みながら
 溶ける直前、最もおいしいそうなドロドロのソフトクリームを
ゆったりと、ゆっくりとなめる。

誰も追いかけてこられない「安全地帯」に私は入れてもらっている。そう思った。
平和で穏やか、幸福。
もう二度と、同じ日はない。

夕食は、刺身(つばす)、イカの姿煮、レタスとトマトのサラダ、味噌汁、ごはん。
夕食の後に、甘夏みかん、グレープゼリーのデザートを食べる。



休日の真ん中で

2008-05-03 23:33:38 | 今日もいい一日



 5月3日、晴れ。
 日射しが春から初夏の、ものになる。

 休日の朝は、眠りこけてしまうこと多し。
 いったんは瞼の奥で、(ああ朝)と認証しているようだが
 目を空けるまでには至らず、
 ふたたび、眠りの世界へ誘われていく。
 現実より、夢の中が甘美だと脳が判断してしまう。
 愚かなことだなあと思う。

 ゴールデンウィークの後半は、実家へ向けて車を走らせた。
 自分が幼い頃に過ごした家というのは、
 他心顔で出迎えてくれるが
 半日もいると、
 家のほうから「ねぇ、ねぇ どうしていた? もっとこっちへ来い」
 と寄ってくるよう。
 台所の冷蔵庫、壁の穴や襖の絵柄まで。
 自分に近しいものとして、
 時間とともにそう目に映る。
 
 
 「ゲェー」
 と鳴くカエル声を耳が聞こえるようになる頃には
 すっかり気持ちいい。
 夜の散歩へ出かけよう。
 
 二階の窓から通っていた中学校の屋根が見えた。

 夕食は、子持ちカレーの煮付け、ブロッコリーとリンゴのポテトサラダ。
 レタスとハムのサラダ。ゴボウの天ぷら。ごはん。
 8時頃にパインとマンゴーのケーキと珈琲。

 つれづれなるままに

2008-05-02 03:40:03 | 今日もいい一日

2008年5月8日。

 曇りのち晴れ。夜は風が出てまだ肌寒い。

ブログって、なんのために、誰に向かって書くのだろう。
例えば、シャワーを浴びていて肩が震えるほどの、ショックを抱えきれなくて。
少し泣いてしまったとしたら…。
 それはやはり言葉にして告白するべきなのだろうか。

何のために…。

 多くの人達は
 それを読み、どんな気持ちになるのだろう。
「私もがんばらなきゃ」と勇気を得たり、
 何らかの影響を与えたりするのだろうか。

 それとも、今日一日の
 自分を振り返り、明日に繋げていくために。
やはりブログの中で、告白してみるべきなのだろうか。
 自分だけの雑記帳とブログの違いは、
 明らかに公表するか否かだ。

 スタートしてはや2週間。
ブログを書き始めて一日のスピードが猛烈に早く感じる。

 今朝、小鳥と近所の奥様のしゃべり声をBGMに、
 お気に入りの紅茶の封を開ける。
 赤いパッケージの「エディアール」(ダージリンティー)。
こくっ、おいしい。
 夏みかんピールとバターたっぷりのトーストと合う。

 今より、もっと幸せになりたくて、
 嗜好品に凝ったり、モノを買ったり、時間を大切にしようとしたり。
 幸せは一瞬のもの
 だからこそ、
 幸せなひとときに、果てしなく羨望を感じる。
 
でも、本当に、果たして私は幸せになったのか。
 幸せになった気。それを「錯覚」と呼ぶのじゃないのか。
 
 「女はほんの少しの、小さな幸せを積み重ねて生きていける物」。
 「男は夢という幸せを追い求めなくなったら、死んだと同然」
 
 いつかそう本で読んだ気がするけれど
 (思い違いかもしれない)




夕食は、すき焼き風肉料理、ちりめん山椒ごはん、トマトサラダ、ごはん。梅酒。夜は仕事中にチョコレート、ダージリンティー、桃のアイスクリーム。

整理整頓のために、ワゴンを買う

2008-05-01 12:21:04 | 今日もいい一日

5月1日は、晴れ、昼にすこし曇るが、暑い日になる。
 

 緑は明度を増し、もりもりと大きくなっている。
 部屋の窓から眺める山々も、黄緑色のブロッコリーみたいだ!

 緑や外気が、どんどんパワーをもって
 私のところへやってくる…。
 この時期のエネルギーは、
 人も花も草も、小鳥たちも
 みんな、みんなを、陽気にする。

 今日は先週末買ったワゴンを、デスクの横にセットした。
 3段式のほんのりピンク色の木製ワゴンだ。

 「一番上を最重要課題で今すぐやること。
  真ん中をその次の案件
  一番下は長期戦の案件」

 こうやって、優先順位に合わせて仕事が整理できたらいい
 そう願って購入した。

 本当に出来るのかな。
 ここに文庫本が積まれないことを願うばかりである。

 さて、部屋を片付けていた頃、
 娘も、部屋を片付けていた。

 

「片付いたよ。みて!」という声に誘われて部屋へいくと
 机の横に据え置いて、
一番奥側の籠の中にハンカチやフキンの類を入れ、
 手前に従って塾用のノートやドリル、
 学校の必須道具など。
 きちんと、3段階にセットされ置いている。
 以前は、机の横に積まれていたものや、絨毯の上の籠が
 ひとつの収納となって収まっているのだなぁ、と関心しきり。

   そして、一言。
「あのね、ママはいつだって新しいのどんどん買って、
 何で私にお古をまわすのよ」。

夕食は肉屋さんのコロッケ風と一口カツのフライ。
アスパラガスとレタスのサラダ。しめじ、油揚げの味噌汁。
らっきょう。ごはん。夕食後は、チョコレートと珈琲。