先週、宝塚・安倉の『ブックオフ』に、私がもっていた貯蔵本とCD、VHAビデオなどを整理して、
段ボール5箱に詰めて持ち込んだ。
学生時代の莫大な時間とともに費やした青春や汗、笑顔、感動、涙なども一緒に
ページの中に織り込まれたまま、
荷造りを済ませる。
『ブックオフ』で手にした金額は1200円だった。
そのお金で小川洋子の「妖精が舞い降りる夜」、
庄野潤三の「貝がらと海の音」を買った。
自宅に帰った時、そして翌朝、
スッキリとして、気持よくなる。
自分の住む環境を整理するということは、大切なことである。
持ち物を把握している、ということは幸せなことだ。
身軽だから、旅立つことができる。
そのために、大切なものだけ、少なくもつ暮らしがいい。
「ミニマムな暮らしがしたい」。
「妖精が舞い降りる夜」は、その後、重要な意味をもつ読書となった。
この本の中に登場した
金井美恵子の「愛の生活」を2日後、アマゾンに注文。
言葉はそうやって、自分のなかで淘汰され、積み上がる。
ほんの整理は、一番苦手。
目指すは、断捨離よりも、ミニマムな暮らし。