(京都北野天満宮の白梅)
最近はロングバージョンの仕事が多い。
耐久レースでいえば、長距離走者になった。
不思議。
何を宣言したわけでもないのに、1本そういうのが舞い込むと次々と同じ性質の仕事が入ってくる。
1章1節から全部で15章くらいある、長いものを書いているかと思えば(1万5千文字とか)。
100節くらいあるコピー(コピー100本)。冊子物。取材200件分のお手伝いや…。ともかく耐久レース。
それらを同時にやっているといつも書いている。取材以外はいつも机にいる、ということになる。
ありがたいことである。
「言霊」って、やはりあるのかしら、と思う。
昨年、一度に仕事の依頼が集中したことがあって、そのプレッシャーに押しつぶされそうになって。
「もう無理。もう仕事はいい」などと口走ったら、
波のように仕事の依頼が一気に引いた。それから数日いや1月以上、新規の依頼がシンとこなくなった。
誰も彼も、自分をとうに忘れてしまったようだった。
それが今年にはいってからは、「こんな手のレギュラーの仕事。あと数本入ればうれしいなあー」としきりに家族と話していると、
ロングバージョンの仕事依頼が次々。
全てレギュラーとして決まってきた。(レギュラーだから終わったと思ったらまた始まる…)
凄い。波をこちらから、引きよせているの?
自分の口から発する言葉には、責任をもたなきゃあ。当たり前のことだけど。そう気を引き締めようと誓った。
そして、今うまくいったからといって。
「いい気(調子にのらない)にならないことである」。自分への戒めとして。
ふと、こんなことも思うのだ。
知らずしらずのうちに、不平不満ばかりいう人は、本当に不平不満だらけの人生に、なる。
そんな人を私は何人か見てきたから。
「言葉」は大事だ。自分がそう思う以上に、本当に大事なのだ。
さて、私の文章は傾向として。
「特集記事」などを仕上げる時に、文章がダラダラと長くなる傾向があった。
デザイナー泣かせだ。
思いを削る作業をなかなか出来ずに、短い「言葉」であっても要素を入れていくうちに長くなって、
うまく余白を加味したレイアウトを組めないという特集も…。
そのたびにデザイナーは「大丈夫です。全部入りましたから。問題ないです」と爽やかに言ってくれていた。
しかし、最近の傾向として。やはりデザイン優先。写真のいい特集は素晴らしい。
なので、最近はコピーを先にあげるのではなく、デザイナーさんのラフを優先して誌面全体としての美しさ、愉しさ、リズムをつくるように苦心している。
というか、そのほうが絶対に良い仕上がり。つくる段も愉しい。
今の仕事はロングバージョン集中型だ。きっとそんな時期なのだ、と思う。
締め切りも集中して近づいてくると大変だが、
ちょうど私のように根気のない「仕事人」にはいい薬になるのかもしれない。そう、スピードがつくようになるかもしれない(笑)。
昨年までの私なら、仕事が混んでいる時はそれを、優先するあまり、
誰とも会わなかったし、どんな魅力的な展示会も飲み会だって、スルーしてきたが。
今年はどうしても行きたい時には、ほったらかして(締め切りに近くない限り)出たりする。
そうじゃないと、どこにもいけないし、モノが見えなくなると怖いから(と、いいわけ…)
そんな愉しいお話も、またこの次に。
春になったなあ、と思う。今日はどこにも出掛けていないけれど。
それでも春の匂い、肌ざわりは、ちゃんとわかる。
体も軽やか♬
新しい気持ちでスタートですね!
生活や仕事もリズムって大切ですね。
愉しむことは必要ですネ。
確かにそうですね。感謝はするけれど、
仕事の場合、愉しみながらはホントはなかなか難しい。いいものになった。と感激して提出した仕事は、思った程の評価は受けなかったり。その逆、ドキドキしながら「えい、や!」と緊張気味にして提出した仕事は逆に想像以上に喜んでもらえたり。どんなものも、慣れるということはありません。