月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

ある仕事現場から。 ~CMプランナー「中尾孝年さん」を取材して。

2014-11-23 22:23:53 | 執筆のおしごと(主な執筆原稿、最近の公開できるもの記録)


コピーライター出身で、文筆家(ライター)という二足のわらじを履いてきたが、
ここ数年は後者の仕事のほうが多い。
(仕事はコピーが好きだけど)

「ライター視点」という理由だけで
1人の人物や、はたまた人の普段の生活を取材させてもらえるなんて、
申し訳ないけれど、ありがたい職業だな~といつも思う。

昨今にも宣伝会議発行の「ブレーン」12月の連載記事で
私のクリエイティブディレクション論「中尾孝年」、





宣伝会議創刊60周年記念「100万社のマーケティング」(11月29日創刊)の巻頭レポート
(なぜ、お客様の気持ちが見えなくなるのか。“顧客視点発想”こそ、マーケティング実践の原点)、





「広告界就職ガイド2015」などの取材と原稿執筆を
担当させてもらった。


特に、ブレーンの記事、CMプランナー「中尾孝年さん」は
飄々として明るく、本当に面白い方だった。
私の仕事への考え方を、180度変えてしまった。
江崎グリコアイスの実「江口愛実」や、大阪道頓堀に綾瀬はるかを起用したグリコの看板などを実現させた広告界の仕掛け人である。


本誌のキャッチコピーは「世の中の常識に縛られずクリエイティブの魅力で勝負する」というという言葉を採用したように、
彼の仕事のモチベーションは、この言葉に凝縮されている、といってもいい。









少年のように鋭く、冒険心に満ちた瞳を輝かせながら
「担当者だって所詮1人の人間。その人が素の自分に戻った時、
あ~やりてぇ~。おもしれ~と、ぞくぞくさせるような魅力のあるクリエイティブにしなきゃあ」と。

「妥協しちゃあいけないよ。絶対に。ほんまに良い仕事をすればね、
雪だるま式にね、(魔法みたいに)良い連鎖が起きるんだよ。
そしてね、自分が本当にやりたい仕事が出来るようになるんだよ」

中尾さんは、広告界のみならず、「プロダクトデザインや芸術家の仕事。
また徹底してアーティスティックでありながら売上げを背負わされているもの。
日本のアニメやゲームなど、世界的に評価されているものは、ちゃんとリサーチしておく必要がある」、といわれていた。




以下は、本誌より一部抜粋する。
(今月初旬発売スミ)


「いつもロジカルに突き詰めて、吐くくらいに考えるんです。
そして壁にぶちあたりすぎて途方にくれていると、突然違う方向の答えがバキューンとひらめくー。
それが絶対にいいアイデアです。あとはそこにロジックをどう接着させるかです。キーワードは「常識にとらわれないこと」かな。


「コピーって、自分と向き合うから孤独だし、内に向かってひたすら削って削って、尖らしていくようなところがありますが、
CMは対照的です。発散しながら考えるんですよ。」







そのほか、消しゴムで消した言葉の数々。それらのテープ起こし原稿もなくさないようにしなければ。
クリエイティブとは何か。
どうすれば成功することができるのか、を。
大らかに、冗談を話すような気軽さで
教えてくれた人だった。




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2 コメント

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仕事の流儀 (しろくま)
2014-11-24 10:11:04
人を驚かせよう!愉しませよう!という気持ち
好奇心はなくさないようにしたいね!
de・Sign=方向をさし示すという意味、奥深く答えがないからこそ
模索する愉しみ、創り上げるよろこびがあります。

仕事も相手があってこそ。
思いやり、人と人とのコミュニケーション
こうすると喜んでいただけるという
そこを引き出せるか出せないかで
仕事も変わってくるものだと思う。

自分がいいと思うものでないと人にすすめられないし、
いいものを見抜く力は大切ですね!

いい取材をされましたネ…!
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ありがとうございます。 (アンデル)
2014-12-01 15:26:07
しろくまさん、ありがとうございます。
一流人の仕事の流儀は確かに、刺激をされてしまいますね~。いいものを見抜く目、そうですね。自分をちゃんと信用してやらないとね。あとは良いものを
どれだけ見ているのか、自分の領域とかもあるし。
日々の訓練や切磋琢磨の賜なのでしょうね~。
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