月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

「かぐや姫の物語」の試写会を観て。

2013-11-09 20:56:45 |  本とシネマと音楽と
かぐや姫の物語 予告




昨晩。とあるクライアントさんからチケットを譲り受け、
スタジオジブリ高畑勲監督の、もしかしたら最終章となるかもしれない
「かぐや姫の物語」の完成試写会に行ってきました。

まさか、「かぐや姫」で泣くナンテ映画を観るまでは想像しなかった。
周囲でもおそらく、大勢の大人のマスコミ関係者が泣いていました。
誰ひとり飲食する人もおらず、スゴイものを観せてもらったー!という独特の雰囲気。

日本の古典(竹取物語)を完全に描いていました。
草と虫、花に象徴される日本の、そして地球の豊かさと親の愛、
自分の生を活きることの善良さと愚かさ、そのすべての意味を問う大作。

アニメなのに、実写以上の臨場感というか、日本古来の美しさみたいなものが描かれ、
最後は、絵と音の世界に完全に入ってしまっていました。
普段は忘れている私たち日本人の古里みたいなものに出会った気、すらする。

(高畑勲さんと宮崎勲さんは、「いつか日本を舞台にハイジ(アルプスの少女ハイジ)を作りたい」と語り合って、40年越しの思いが実ったというのですが)


月からやって来たかぐや姫が
実は、私たち自身を語っている物語だなんて誰が思う!? 
私はこの映画は「風立ちぬ」の第二章だと思います。

二階堂和美さん「いのちの記憶」の唄声、
そして母親役の、あまちゃんが記憶に新しい宮本信子さんの温かさと気品の感じられるセリフ(声の素敵さ)にもジーンときた作品。
あー、せめて1月に1本は映画を観なきゃあ、と思いましたね。ありがとうございました。



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