昨年秋に、従妹からハガキが来て、94歳で叔父が亡くなったと。母の弟だ。
亡くなったのは夏で、葬儀は家族で済ませたからお知らせだけねと。
父方の従弟たちの中で一番年下だった私は、母方の従妹たちは皆年下で、姉さん風が吹かせられるものだから
一番仲が良くて小さい頃は本当によく遊んだ。
長じて夫々が自分たちの身の回りの生活で忙しくなり、おまけに私は遠いところに嫁いだりして、叔父叔母たちとも
ほとんど顔を合わせることも連絡を取ることも無くなった。
そして久し振りに会う時は、誰かのお葬式の時だったりして。
そんな従妹と、お供えを送ったりメールでやり取りしているうちに”会おうか・・・”ってことになり、やっと年明け
従妹姉妹と相当久し振りにお喋りをした。
叔父には感心する。
その叔父は、まあ背が高くて男前で、スポーツ万能で、きれい好きで優しくてマメでスマートでモダンな人だった。
およそ女性にモテるであろう要素を全て兼ね備えて居た。
果せるかな、叔父は亡くなる寸前までモテていたそうだ。94歳だよ?
叔母は68歳で亡くなったと言うから、もう何年前になるだろう。
数年前までは私も叔父と年賀状のやり取りはしていた。まだ社交ダンスやってるよ~、ガールフレンドいっぱいやで~
なんて書いてたな。勿論その叔父のことだから本当にそうだろうと信じていたよ。一人だから好きにやってるのねと。
亡くなるまでボケてもいず、頭もしっかりしていたと。
亡くなる数日前にガールフレンドのKちゃん(88歳?)が逢いたいと言った時は、さすがに弱ったところは見せたく
ないと断ったそうだが、Kちゃんは最近ちょっと認知が来かかっているみたいなので、叔父の亡くなったことは
知らないそうだ。娘さん同士連絡取り合っていたので、娘さんは知っているが、お母さんに言って無いと。
Kちゃんは、叔父が退院したら又会えると思っているのかな・・・?それとももう忘れただろうか・・・。
なんか可哀想だな。切ないね。
小さい頃は商売をしていて忙しい親の代わりにその叔父に、スキーや海水浴などよく連れて行ってもらった。
私たち姉弟が皆スキーが出来る様になったのは、その叔父のお陰だ。
おじおばの中で、一番好きな叔父さんだった。従妹たちに混じって3姉妹みたいによく可愛がってもらった。
従妹に、『おじさん、幸せだったね』と言うと、『うん、本当にそう思うよ』と。
それにしても私の両親はどちらも3人姉弟で、姉妹に囲まれた男1人と、弟2人の女1人だったが、
兄弟姉妹の中で一番先に逝ってしまってる。父方の伯母なんて99歳だったもの。
長男長女は気苦労多いのか知らん?よく皆の面倒みていたと思う。
叔父さん、あちらででもモテている?