昨日の日経の夕刊に『金剛組』のことに関する記事が載っていたので、興味深く読んだ。
金剛組とは社寺建築専門の建設会社で、6世紀から続く世界最古の企業と言われる。それは前から知っていたが
6世紀だよ?6世紀。一体何年の歴史よ。1400年くらいの歴史?凄くない?
その金剛組の仕事始めの『手斧始め式』と言われる伝統の儀式のことが記事になっていたのだ。
神事?なのに四天王寺で行われるって珍しいよね、多分。
実は私は、四天王寺にも金剛組にも多少縁があるもので、懐かしい思いがした。
小学校の時の2年か3年くらい先輩に、その金剛組の御曹司が居た。
それはそれは上品で男前でカッコよくて、小学校中学年のチビにでも、それが理解出来てしまうほどの人だった。
女子たちの憧れだった。児童会の会長?だったか体育の部長だったか忘れたが、朝礼の時など彼が登壇すると
『きゃー金剛さんやっ!』などと騒いだものだった。
私の母なども、さすがに金剛さんのおぼっちゃまだわ・・・なんて感心してた。ただのミーハーとしか思えないが。
それ位、歴史のある家柄、由緒正しきお家の御曹司は、姿・形・たたずまいなどのノーブルさ美しさは、
周りの状況・環境がそうさせるのだろうかと思うほど美しいお人だった。下級生にも優しくてね。
金剛組は今はもう金剛家のものではないそうだ。高松建設のものだとか。
そりゃ特殊な企業なんだもの、それだけの歴史なんだもの、経営・継続は難しいことだろう。後継者のこともある。
2013年に39代目が、後継者不在のまま89歳で亡くなったとネットに書いてあったから、歳の頃からすると、
あの金剛先輩は家業を継がなかったのね。
今多分、70歳とか71歳とかだよね。どんな風に上品にお年を召して行かれたのだろう・・・なんて勝手に想像している。
ふっと60年ほども遠い昔のことに想いを馳せた次第。