最近やたらと言われる『あのぅ・・・旦那さんは・・・?』というセリフ。
例えば先日ブログにも書いた70目前の私に『別嬪さんですからねぇ』を連発した31歳の
商社マン。仕事の話をしていて最後の方に、そう聞いた。私『居てないよ』。すると
『えーっと・・・』と来るから『死にました😱。嘘々、生きてるよどこかで』
面倒臭っさいなぁ。
例えば銀行で。今年も又孫の定期をしに行った。1年に1回だけね。ま、言わば非課税
限度額内の生前贈与と言うか(非課税枠内でも契約書要るらしい)終活と言うか。
孫3人に同じ様にしている。うるさいので『孫ばっかりで羨ましい』と言う上の娘にも
あげた。
対応してくれた行員さん(女性)が『”おばーちゃんが”凄いですねぇ』と言う。
”おばーちゃんが”ねぇ・・・。不思議なんだろうか?で、又聞かれる。『ご主人は・・・』
と。又かよ・・・。『居ません』
居ませんが、それが一体何か?おばあの1人者が70手前でまだしつこく働いて、せっせと
孫に貢ぐ図式はおかしい?珍しくも何でもないだろうに。世の中にはそんな人いっぱい
居るだろう。すんごい稼いでいるスーパーおばーちゃんだって居るよ、きっと。
『居ません』の後『捨てました』と言ってやった。次の句が継げないでいたよ、その人。
”捨てた”ねぇ・・。最近冗談で言うけれど、そんなことずっと考えたことも無かったわ。
今だから言えるのよね。”捨てる”ほど、自分に何かが出来た訳でも偉かった訳でもない。
もしかしたら”逃げた”のかも知れない。
酒乱だったし、DVだったし、仕事(家業)しょっちゅうサボったし。
叩かれて座り込んだ私の頭だか顔だかめがけて、履いていた下駄(下駄よ!下駄!)で
蹴る男。顔や頭を庇おうとした腕が代わりに蹴られ、痛みで眠れなかった夜。
翌朝パンパンに膨れ上がった腕は動かず医者へ。
飲み過ぎて息子が朝起きれないのは嫁がボロだからと言った義父。はあ?誰が育てたん?
夜ケンカして早朝義父が来る前に、その時はまだ1歳?2歳?の1人だった娘を連れて空港へ。
私が出て行ったと知った義父が追い掛けて来る。行かせまいとする義父が娘の腕を取る。
取り返そうとする私。空港ロビーで娘の腕を両側から引っ張り合いし、泣き出す娘。
そりゃ泣くわ。
突然キレて食卓をひっくり返す元旦那。最初のうちは泣きながら片付けていたが、
そのうちアホらしくなって放っておいた。義母が来て『あらあら何でこんなことに』
と言いながら片付けてた。息子に聞いて。それも一回や二回じゃないから。
もう限界、我慢出来ない、別れると言うと土下座して何回謝ったことか。
『もうしません、二度としません』 聞き飽きたわ。
人間ってね、怒っているうちは多分許しているんだ。怒らなくなったらもう手遅れ。
私がそうだった。最後は醒めてた。怒る気にもならなかった。シラケてた。
あーイヤなこと思い出したわ。
それからもう40年近くになる。自分なりに真面目に生きて来たつもり。1人が長いよね。
『ご主人は?』なんて聞かれても、どんな存在なの?夫って?位の感覚しかない。
旦那が居なければ何も出来ない、お金も貯められない、な~んて思うなよっ!
『ご主人は?旦那さんは?』と聞くってことが、やっぱり”女1人で頑張ってるなんて・・”
と言う意識の表れなのかなぁと思う。誰かが守ってくれるなら、誰かにおんぶに抱っこ
出来るなら、私だってそうしたかったかも知れない。そうしたかも知れない。
楽したいと思ったことも有ったかも知れない。でも結局運とタイミングで結果は今。
仕方ないやんね。1人でやって行くしかなかったんだもの。
そんなこんなで、『ご主人は?』って聞かれるの、あんまり好きじゃないかもね。
女だてらに働いていて悪うございましたね。