Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ダマスクローズ 5

2020年02月12日 | ダマスクローズをさがして — Ⅰ

バラといえば、21,780の八十音節からなる中世フランスの詩的作品である薔薇物語(Le Roman de la Rose;ロマン・デ・ラ・ローズ)を、何を置いても取り上げなければないでしょう。

薔薇物語はギヨーム・ド・ロリス(Guillaume de Lorris)が1230-1235年に書いた4,058行からなる本編と、ジャン・ド・マン(Jean de Meung)が1275年から1280年の間に書いた(合計17,722 行)からなります。

 

愛する人の象徴としてのバラを描いたこの詩は修道会、独身、貴族、聖座、王族の過度の見せかけに対する風刺であり、女性と結婚に対する風刺です。

        

Detail of a miniature of the lover telling of his love to his lady in a garden., Christine de Pizan, Harley 4431 f. 376 Lover and lady  https://www.europeana.eu/portal/en/record/9200397/BibliographicResource_3000126282666.html から

恋心を恋人に打ち明ける二人の側には赤い、そして白い薔薇が垣根に絡み合って咲いています。男性が身に着けている赤いブリオーに赤と白のブレーはこの時代最新のモード。おさげを顔の両端で角のように結った「コルネット」はぶっ飛びの斬新さだ。女性の長いブリオーはこの時代非常に貴重だっ た ”藍” で染めた目の覚めるような紺色。ただ者ではなさそうです。