Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ダマスクローズ 6

2020年02月16日 | ダマスクローズをさがして — Ⅰ

前回ご紹介した「ぶっ飛びの二人」は、クリスティーヌ・ド・ピザン(Christine de Pisan, 1365ca – 1430、パリ宮廷で活動した、ヴェネツィア出身の詩人、文学者。フランス文学最初の女性職業文筆家)の「薔薇の言葉」の中での一シーンです。「薔薇物語」続編の反フェミニスト的な論調(過度の風刺)に対抗して女性擁護を訴える立場から書かれています。

        

Detail of a presentation miniature with Christine de Pisan presenting her book to queen Isabeau of Bavaria. Illuminated miniature from The Book of the Queen, BL Harley 4431.circa 1410 and circa 1414

1401-1414年に描かれたフランス王年代記からの引用です。上端の絵が小さいので少し拡大しておきます。

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ぶっ飛びの女性達がいます。この髪型を維持するのは大変だと思います。二週間に一度位しか頭を洗えなかったのではと想像したりしてしまいます。

 

青いブリオーを着てなにやら本を差し出しているのはクリスティーヌ・ド・ピザン。書物の名は「薔薇の言葉」です。

献本のお方はシャルルⅥ世のお后様、ひときわ目立った左方の女性、イザボー・ド・バヴィエール( Isabeau de Bavière, ca.1370 – 1435/9/24、フランス王妃。シャルルⅦ世の母)です。成る程!。思わず「納得!!」と腑に落ちました。確かにここにいるのは「ぶっ飛びの女性達」のようです。(https://ja.wikipedia.org/wiki/イザボー・ド・バヴィエール を参照ください)