6 タイム
冬から目覚めたばかりのヨウシュイブキジャコウソウ 2021/3/5
タイムはこんなに細い茎と、小さな葉の中にチモールという強力な抗菌、消毒作用をもったモノテルペンのフェノール誘導体が含まれています。チモールの効果は強力でも、その作用は刺激が少なく肌に優しい化学物質です。そのためタイムは利用範囲の非常に広いハーブであると言えます。風邪による咳止めや胃のむかつき、皮膚の消毒から、抗菌作用があることから食品の保存、スープの香り付け、石けんの香り付けと、皮膚(外皮)に接する生産物まで幅広く利用されています。
イタリアンパセリやローレルと組み合わせた「ブーケガルニ」は、皆様よくご存じの利用方法の一つです。「ブーケガルニ」は日本料理の「お出汁」に当たります。昆布と煮干し、椎茸、鰹節の組み合わせに似て、合わせて使うことも出来るし、料理の最後に加えて、香りを強調することも出来ます。ブーケガルニをお出汁と置き換えると、ハーブがより身近になったと感じられることでしょう。
春先には茎だけだったタイムも4ヶ月経つとこんなに大きくなりました。2021/7/8
ところで上の写真のタイムは、タイムの主な3つの種;タチジャコウソウ(コモンタイム)、シトラスタイム、ヨウシュイブキジャコウソウ(ワイルドタイム、クリーピングタイム)中のヨウシュイブキジャコウソウに属し、匍匐性(クリーピングタイプ)のものです。Thymus serpyllum L. (タイム セルピルム) が学名です。和名が、ヨウシュイブキジャコウソウ(洋種伊吹麝香草)で、別名がエルフィンタイム。それに英名をそのまま呼んだ、ワイルドタイム、クリーピングタイムがあります。英名では、Breckland thyme、Breckland garden、Creeping thyme、Mother-of-thyme、Wild thyme、 Elfin thymeがあります。「タイムの名前も相当に混迷を深めているな。」とお思いでしょう ?
ややこしいお話ですが、イブキジャコウソウはヨウシュイブキジャコウソウと同じイブキジャコウソウに属する種です。イブキジャコウソウ属の下にイブキジャコウソウとヨウシュイブキジャコウソウソウがあります。解説書によっては、イブキジャコウソウがジャコウソウ属に属しているとあるのは、勘違いです。ジャコウソウ属はタイムとは異なる植物です。(属名と種名が同じというケースがあるというのは植物に限らずいろんな場合に見られます)
ここでイブキジャコウソウについて述べると、混乱するかも知れませんが、この機会を逃すと” イブキジャコウソウ“ についてお話しする機会がなさそうなので書いておくことにします。
東海道新幹線の米原から関ヶ原を過ぎるあたりに、上り車窓左手(北側)に伊吹山が見えてきます。夏を除いて山頂に雪を頂いていることと、高さ(1,377m)以上に偉容を誇る山容ですのですぐにわかる山です。この伊吹山のイブキが和名に付いた植物が数多くあります。イブキジャコウソウの他、イブキアザミ、コイブキアザミ、イブキコゴメグサ、イブキスミレ、イブキトラノオ、イブキフウロ、イブキトリカブト、イブキレイジンソウがあり、伊吹山が唯の山では無いことはこれで想像出来るでしょう。
『小倉百人一首』に、『かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを(恋の熱い思いはさながら伊吹山のもぐさのお灸ようだ『後拾遺集』)藤原実方(生年不詳-没年999/1/3)という歌が納められています。その頃から既に伊吹山はハーブ(オオヨモギ)で有名だった事がわかります。歌のお相手は恐らく清少納言でしょう。この時代に詠まれた歌です。
薬草が生えていることと、山岳信仰が結びつくことは容易に考えられます。
伊吹山の神は「伊吹大明神」とも呼ばれ、『古事記』では「牛のような大きな白猪」、『日本書紀』では「大蛇」とされ、室町時代後期には織田信長が、ポルトガル人宣教師フランシスコ・カブラルの希望を聞き入れ、山上に野草園を造らせ、西洋からもってきた薬草3000種類を植えたと伝えられています。
遡ると、伊吹山は約3億年前に噴火した海底火山で、地層には約2億5千年前の古生代に海底に堆積した層(サンゴ礁による石灰質の地層)があり、中腹より上部は、古生代二畳紀に形成された石灰岩が分布し、山頂部では、カレンフェルトや巨大な裸出カルストなどのカルスト地形が見られます。ヨーロッパのハーブを生育するには最適の場所だった事がわかります。
さて、霊験あらたかなイブキジャコウソウの血を引く ? ヨウシュイブキジャコウソウのお話の始まり始まりです。
-般名称 学名 生息地
ヨウシュイブキジャコウソウ Thymus serpyllum L. ヨーロッパとアジアの旧北区
Thymus serpyllum L. (ヨウシュイブキジャコウソウ) 2021/7/8
ヨウシュイブキジャコウソウは、木質の茎と直根性の根を持つ匍匐性の矮性常緑低木です。角張った、しなやかな茎の節から根を出し、密生して生えています。葉にはほとんど茎がなく対生に付き、線形の丸い先端をした歯のない縁があります。夏に直立した開花芽をつけます。通常ピンク、白または藤色の花は、管状の萼と不規則な直管の毛深い花冠を持っています。上部の花びらは切り欠きがあり、下部の花びらは2つの側面の花びらよりも大きく、唇弁を形成する3つの平らな突起があります。各花には、4つの突出した雄しべと2つの融合した心皮があります。果実は乾燥した4室から成る分離果です
くりかえしになりますが、ヨウシュイブキジャコウソウはシソ科イブキジャコウソウ属 (Thymus) に属する植物です。自生地は薄い土壌であり、砂質土壌のヒース、岩の露頭、丘、土手、道端、川沿いの砂の土手等に生えています。
ヨーロッパ、北アフリカ、アジア北部に自生し、樹高15~40 cmほどの常緑小低木です。タイムは多くの種がケモタイプです。立性と匍匐性の2タイプがあり、5月から8月にかけて、愛らしい花を咲かせます。花が咲く頃に、葉の芳香が強くなります。
タイムは古代エジプトではミイラを作成する際の防腐剤として使われていた様です。学名にある“Thymus”は、死体の洗浄や燻蒸に使っていた古代エジプト語の ”タイム” 即ち“tham” または “thm” に由来します。
ギリシャ人は入浴時や神殿で焚く“香”として使っていましたが。ヨーロッパにタイムを広めたのは、部屋を清めるため、更にはチーズやリキュールに芳香ある風味を付けるため、料理に用いるなどタイムを重宝していたローマ人だと考えられます。ギリシャ語の ”thumos” が、ラテン語では ”thymus” になりました。“vulgaris”はラテン語では“common” の意味です。ラテン語 “fumus” は煙、動詞 “thyein” は ”煙らす”、”治癒する”の意で、いずれもタイムから派生した言葉です。
種小名の “ serpyllum” は、“ゆっくり匍匐する”、”ヘビの様に地を這う“の意があり、ヨウシュイブキジャコウソウの姿を表しています。
プリニウスはタイムの花から得られる蜂蜜を次のように愛でています。
『タイム蜂蜜は満月の時に沢山得ることができ、晴天時には濃くなる。 すべての蜂蜜の中で、マストやオリーブオイルのように流れ出す状態のもの(蜂蜜酢)が最も称賛に値する。 夏の蜂蜜は、比較的乾燥した時期に作られているため、すべて赤みがかっている。 タイムのあるところに白い蜂蜜はないが、タイムで作られた蜂蜜は目や潰瘍に最も適していると考えられ、金色で非常に心地よい味がする。 スミレのコクのある蜂蜜やローズマリーの濃厚な蜂蜜は凝縮しているように見えるが、濃厚な蜂蜜はあまり賞賛されてはいない。 タイム蜂蜜は凝縮せず、触れると非常に細い糸を引く。これは質の良い証拠だ。 滴がすぐに壊れて元に戻るのは、品質が悪い証拠と見なされる。 香ばしい香りと甘い味が舌に残り、粘着性があり透明であることも良い蜂蜜の条件だ。』
病気の兆候が見られた後、腐蛆病を予防および治療するために使用されている抗生物質オキシテトラサイクリン(テラマイシン)に耐性を持った腐蛆病が既に報告されています。一部養蜂業者はテラマイシンを、蜜を採取する前にも巣箱の中に噴霧しているようです。安価な蜂蜜は特に注意が必要です。
プリニウスは更に言を進めます。(一部分、他の内容と重複する文章は割愛しました)
『タイムは開花中に集め、日陰で乾かす必要がある。タイムには2種類ある。どちらも、食物として摂取するか薬に使用するにかかわらず、視力を明るくするのに非常に有益である。慢性の咳にも、酢と塩で舐薬にして摂ると喀痰を和らげる。蜂蜜と一緒に摂取すると血液が凝固するのを防ぐと考えられている。喉の慢性カタル、および胃と腸の愁訴にはマスタードと一緒に外用する。腸に対して収斂性がある。潰瘍化した場合は、1セクスタリウスの酢と蜂蜜にタイムを1デナリウス追加する必要があります。これは、体の側面、肩甲骨の間、または胸の痛みにも同じです。
酢と蜂蜜と一緒に摂取すると心気症を治す、そしてそれは精神の異常または憂鬱の場合にも投与されます。てんかん患者は、発作に襲われると、その匂いによって蘇る。てんかん患者は柔らかいタイムの上で眠るべきだとも言われています。喘息、呼吸困難、月経の遅れにも効果があります。更に、子宮内の胚が死んでいる様なとき、水で3分の1に煮詰めたタイムが役にたつ。又、男性にも役立つことがわかる。鼓腸、腹部や精巣の腫れ、狂いそうな膀胱の痛みに蜂蜜と酢と一緒に摂取する。ワインと一緒に摂ると、腫瘍や炎症を取り除き、酢と一緒に摂るとカルスや疣を取り除く。坐骨神経痛にはワインと一緒に摂る。羊毛に油と一緒にたたいて振りかけ、関節の異常や捻挫に使う。ラードと一緒に火傷に使う。また、酢と蜂蜜3カップ(cyathi)にタイム3オボール(oboli)を入れて関節異常の初期段階で投与する。食欲不振には塩を加えて使用する。』
随分と詳しく、多方面にわたってタイムの効用を記しています。これらを現在の「タイム」の知識と比較してみます。(現在のタイムに関する知識は古代ギリシャ・ローマ時代に比べてはるかに貧弱です。)
古代ローマ帝国時代の料理書、”アピキウス” から料理書には珍しい医療処方の1つ-ハーブを使った医療処方を御紹介します。1処方の中に10以上の成分が入っていること等からネロに仕えていたローマ在住の医師マルセンス(Marcellus)の処方箋に似ているとの指摘があります。
多くの病に効く塩の販売用件
これらのスパイスを入れた塩は、風邪の予防その他、消化不良、害虫、腸の動き、万病に効きます。働きは非常に穏やかで、あなたが思っているよりも効き目があります。
(処方):挽いた普通の塩1ポンド、塩化アンモニウム2ポンド、 挽いたホワイトペッパー3オンス、ジンジャー2オンス、アミネのホップ1 オンス、タイムシード1オンス、セロリシード1オンス)。セロリシードを使いたくないときはパセリ(シード)を3オンス使って下さい。オリガニィ3オンス、サフラン1オンス、ブラックペッパー3オンス、ロケットシード1 1/2オンス、マジョラム2オンス、ナードの葉2オンス、パセリ(シード)2オンス、アニスシード2オンス。
主な有効成分 チモール カルバクロール
防腐剤、殺菌剤、駆虫剤 防腐、殺菌剤
一般に精油成分は地理、気候および遺伝的要因によって大きく変動しますが、タイムの精油の主成分はチモール(36–55%)、p-シメン(15〜28%)、リナロール(4.0–6.5%)、γ-テルピネン(5〜10%)、カルバクロール(1.0ー4.0%)、β-ミルセン(1〜3%)、テルピネン-4-オール(0.2–2.5%)のモノテルペンとその誘導体です。その他にフラボノイド、またロースマリン酸などのタンニンがタイムに含まれています。
因みにヴィックスコフドロップ(のど飴)にはチモールを接触水添したdl-メントールとチモールが入っています。
HMPC(ハーブ医薬品委員会)は、EUにおけるハーブに関する科学データの編集と評価を担当する欧州医薬品庁(EMA)の委員会です。
(HMPCは第一回のレモンバームのところでも参考意見として取り上げました。世の中を見渡して、今のところ一番真っ当な意見だと思います。)
HMPCは少なくとも30年間(EU内で少なくとも15年間を含む)タイムが安全に、有効に使用されたことから、臨床試験のエビデンスが不十分ではあっても、長年の使用に基づいた風邪に伴う胸の咳にタイムは使用できると結論付けています。
(タイムまたは他のシソ科の植物にアレルギーのある患者には、タイムを使用してはなりません。 胃に障害が起きる可能性があります。)
挽いた生のタイム1〜6オンスをシロップと混ぜたものは、毎日飲用する百日咳の安全な治療法として採用されています。 乾燥タイム1オンスを沸騰した1パイントのお湯に加え、砂糖または蜂蜜で甘くしたものも同じ目的で使用され、カタルや喉の痛みの場合にも、1日数回を大さじ1杯以上の用量で与えます。
タイムティーは胃の発酵を止めます。 けいれんや疝痛、風邪の始まりの発汗を促進するのに役立ち、一般的な発熱や熱性の愁訴に効果があります。タイムは一般的に他の治療法と組み合わせて使用します。
服用した結果をお話しすれば、1回や数回の適用で効果が現れるものではありません。鎮咳作用を期待して飲んだのですが、効果が現れるまでには2-3ヶ月間続けて服用する必要がありそうです。働きは穏やかですが、何時のまにか直っていたというのが、本当のところです。
プリニウスが唱えている、視力、てんかん、精巣の腫れ、膀胱の痛み、血液凝固、やけど、カルス、疣についての効果については言及がHMPCにはありません。今後の研究が待たれます。
イギリスのハーブ研究家モード・グリーブ夫人(Sophia Emma Magdalene Grieve、1858/5/4 –1941/12/20)の著述 “A Modern Herbal 1931” は今も色褪せない内容で我々の心を揺さぶります。その “A Modern Herbal” の中で、彼女は次の文言で “ タイムの使用方法” を語っています。(一部分割愛しました)
『香水として、タイムのエッセンスが化粧品や米粉に使用されています。また、死体の防腐処理にも使用されます。』
続けて。『(イギリスでは)ドライフラワーは、リネンを虫から守るために、ラベンダーと同じように使います。タイムは主に、スタッフィング、ソース、ピクルス、シチュー、スープ、ジャグドウサギなどの風味付けに使用します。スペイン人は、オリーブを保存するピクルスにタイムを入れます。タイムとマジョラムのすべての種(シュ)は、石鹸の香り付けとなります。又、乾燥粉砕して匂い袋に入れます。』
ヨウシュイブキジャコウソウは、ヨーロッパとアジアの旧北区の広い範囲で自生しています。薄層土で生育する植物で、砂質土壌のヒース、岩の露頭、丘、土手、道端、川沿いの土手等で生えているのを見つけることができます。タイムは寒さには強いので、関東以南では防寒対策はほとんど必要ありません。寒さにより地上部が枯れても根は生きていて春になると芽を出します。タイムは肥料が多すぎると香りが薄れるので注意が必要です。花が終わると、株元で切り戻します。タイムは生育旺盛なので根詰まりしないように気をつけます。
春が過ぎて葉を茂らせ始めたタイム 2021/6/22
グリーブ夫人;
『チモールは、内服および外用の両方で使用できる強力な消毒剤です。また、デオドラントや局所麻酔薬としても使用されています。外科用包帯用のガーゼやウールの薬用に広く使用されています。作用は炭酸に似ていますが、傷への刺激が少なく、殺菌作用が大きくなります。したがって、それは包帯手当用品として好ましく、近年、最も広く使用されている消毒剤の1つである。
チモールは、スウィートタイムの香りのよい揮発性エッセンスの本質です。T. vulgarisのオイルには、チモールとカルバクロールがそれぞれ20〜30%含まれています。 ----中略---- カルバクロールはこれまで医学に使用されていませんでしたが、主にカルバクロールからなるオレガノオイルとフェノール自体の防腐特性が調査され、最近ではヨードホルム(カルバクロールのヨウ化物)が使用されています。 湿疹およびその他の皮膚疾患の治療におけるヨードホルムの代わりの消毒剤として。 ----中略----
チモールは皮膚への刺激が少なく、皮膚や粘膜への局所的な刺激物や麻酔薬として作用します。薬用ローションやうがい薬として使用されます。白癬、湿疹、乾癬、しもやけの破れ、寄生性皮膚および火傷の;軟膏として。ラベンダーで香り付けした軟膏はブナや蚊を寄せ付けません。油性のチモールは、喉頭炎、気管支、百日咳で生じた鼻カタルにたいしてスプレーします。特に猩紅熱に、敗血症性咽頭痛に対して有用です。寄生虫、特に鉤虫を駆除するために、大人にはカプセルで駆虫剤として大量に経口投与され、糖尿病や膀胱カタルにも使用されています。』と続けています。
カトは説いています
『ブドウの色が変わり始めたら、毎年牛の健康を維持するために薬を与えます。 ヘビの皮を見つけたら、つまんで取っておきます。そうすれば、必要なときにヘビの皮を探す必要がなくなります。 ヘビの皮、スペルト小麦、塩、タイムをワインに浸けて、すべての牛に飲ませます。 牛は夏の間は常にきれいで澄んだ水を飲むことができ、このことは彼らの健康にとって重要です。』
学術雑誌Molecules. 2020 Sep; 25(18): 4125. から;
チモール (2-isopropyl-5-methylphenol) とタイムのエッセンシャルオイルはどちらも、主に上気道系の治療上、粘液溶解剤、抗炎症剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、および消毒剤として伝統的に使用されてきました。タイムエッセンシャルオイルとチモールという既知の構造の天然植物物質に対する新しい方向性の探求が進められています。新規の研究は、タイムエッセンシャルオイルとチモールの抗バイオフィルム構造体、抗真菌性、抗リシュマニア性(サシチョウバエにより媒介される寄生虫疾患)、抗ウイルス性、および抗癌性の特性についてです。しかも、これらの成分を含むナノカプセルなどの新しい治療用製剤は、医療行為に有益であり、それらの広範な使用の機会を生み出す可能性があります。ヘルスケア分野でのチモールとタイムエッセンシャルオイルの広範な適用は非常に有望でさらなる研究と分析が必要とされています。
栽培 春、秋の(15-25℃)に種蒔き、株分け、挿し木、取り木
日当たりのよい場所を好むが、強い日差しで温度が上昇しすぎると枯死するので注意。
水はけや風通しのよい場所、弱アルカリ性の土壌で栽培する。乾燥気味の場所がよく、春に刈り込むと、香りの強い若葉が出て美しい姿を保ちます。夏の終わりに、株が木質化するのを抑えるために再度刈り込み、冬前に地際で切り戻し剪定をします。
キッチンカウンターから
殆ど1年を通じて収穫でき、チモールの強い防腐、抗菌作用が期待でき、加熱しても風味が落ちにくいので、肉類、スープ、シチューの香り付け、煮込み料理などの加熱調理、その他、ソーセージやサラミ、塩漬けの肉などの保存食に用いられます。
タイムの葉は、脂肪の多い食品の分解を助け、消化を促進してくれる効果があり、生でも加熱調理後でもα-アミラーゼ、α-グルコシダーゼに対して、顕著な阻害作用を示すので、糖尿病予防への可能性も示唆されています。
1ヶ月するとチンキは褐色に変化します。濾過をして密閉保管します。
うがい液には、コップに水を入れ、小さじ1/2のタイムチンキを入れる。
虫刺されに蚊やブヨなどの虫刺されには、スプレー容器などにタイムチンキを希釈して入れておき、蚊に刺された箇所にふきかける。
ケガをした時には、原液を吹きかける。
鼻づまりには、カップにタイムチンキをたらして、ゆっくりと吸い込む。タイムの香りと成分は呼吸器系に効果的。
10~20mlをお風呂に入れると、リラックス効果があります。
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