平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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劇小説   新青年     あの日  その2

2008年03月23日 | Weblog
 職長 お前ら、何をやってる。早くやれ、だてに日給を支払ってはいない。
 飯田のじい ちょっと休んでいたんです。
 職長 休憩時間はきちんとあるぞ。だいたいお前はなまいきだ。今日限りでいい、明日からうちには来るな。
 飯田のじい それはこまる。ご飯が食べられなくなる。この年になると雇ってくれるところは限られている。
 職長 そんなもの知るか。とっととやれ。
 (職長は忙しそうに去っていった)
 横田 世間は広いです。良いところもあります。
 飯田のじい 私らの年齢は職もなかなかだ。まして、体が丈夫でないと断られる。今日はどこで泊まろうか。若いの、若いときにはしっかりせい。希望もち目的もってやるべきだよ。欲望に負けない人間性を作るべきだ。
 横田 さあ、仕事やりましょう。
  (横田はあの日が昨日のように思い出した)