平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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 放射能の不信病  続き    編集後

2011年09月23日 | Weblog
      その2

課長 ぶるぶるブル。ここは安全ですか。放射能は大丈夫ですか。
家主 貴様、うぬー。そのマントは何じゃ。予防のためか。馬鹿にするな。しかし、君の気持ちもわかるよ。報道、すなわち、マスコミは、安全地域を確実に書いてもいただきたい。危険区域から近いことで安全を書かないのは困るよ。 ところで、君らは。
部下 紹介遅れました。実をいうと、都内の不動産業で、今度、こちらの地域に支店をだすプランがあるのです。よろしくお願いします。後ろは課長です。
家主 その後ろの課長、なんだ、まだ震えているのか。 人を信じられないのか。
課長 ぶるぶる、近寄らないでください。何しろ、被爆したら動けなくなってしまう。報道によると、被爆した人もいるという。ぶるぶるぶる。
家主 それは現場だよ、しかし、おかしな人だな。マントの重装備して戦争ではあるまいし。    
              3 不信
課長 君、怖くないのかね。被爆したらどうするの。
家主 危険区域は住めないが、ここはレベルが低い、安心して住めるよ。
課長 君、報道は信じるのかね。人を信じるかね。スポンサーがいるのだよ。スポンサーの機嫌をそねたら広告費がはいらない。
家主 まさか、よこまではやらんよ。一流の報道者が。まあ、君らは若いが、昔だったらあったよ。報道がお金や、権力で動いたのが。
課長 しかし、以前、無実の人を罪にしだて報道にした。その人が無実であったことが判明をした。しかし、その傷は癒せない影響がでた。
家主 今は時代が違うよ。記事を書くときには確認しているだろう。
課長 だろう。だろうは推測語だよね。推測というのは真実ではないよね・
家主 しかし、あなたは その格好は何なの。マントを頭からかぶって。人間不信から来るのだろう。人間を信じられないの。

課長 騙されては危険だよ。放射能は怖い、恐ろしい。
部下 課長、とにかく、その格好では仕事になりません。帰りましょう。
家主 しかし。一度、病院へいって相談したほうがよいのでは。人間には心の病気が8万4千あるという。現在社会、フリターや家に閉じこもる青年も少なくない。社会が不信感にあふれる。子供たちもそうだ。虐め問題、受験競争、勉強やれやれの一点では心も荒れる。
     
           4 家主の独演
家主 課長も社会の競争から心も荒れたのだろう。子供の時も勉強ばかりであったのだろう。課長が人間不信になるのは無理もない。報道の真実の議論は抜きにして、今の時にマント、放射能が怖いからといってマント着るのは外れている。心の病だろう。
 その昔、インドで、名高い腕の良い医者のところに、悪い膿がいっぱいできた王が来た。医者はそれでは死ぬだけである。黴菌が体に回ってしまう。医者の手では治療は不可能だ。ただし、一つの手がある。助かる手が一つある。そして、その一つの方法を選び、医者のいうことを聞き、仏に帰依し、8万4千の心の病を治し長生きしたとある。それとはちがうが、課長はゆっくり休んでは。       (課長と部下は帰っていった。)         

家主 二人は帰へたか。しかし、純粋だ。今の世の中は情報が洪水のようにあふれている。故に、その情報にフンドウされやすいのが人間だ。人間の心は少しの事で変化しやすい。弱い人間は、自分の悪い噂でだめになる。貧弱なのである。強い人間にならねば、競争の人間社会に勝利するのだ。それには、太い神経になるのだ。山のようにどんとした人間に。 
                                      終了
 
  編集記
 放射能は誰しも怖い。故に家主の言い分は信用できるだろうか、報道に不信になるのは無理もない。課長がマント着るのも無理はない。普通はできない。しかし、なかには、心に柵をつくっているのでは? 心にマントきているのでは。故に、関係機関は、放射能レベルをわかりやすいように、安心できるように、危険なら危険と発表してもらいたい。そうすることによって、安心して旅行もできる。安心して食料も買えるのでは。
 作者が福島にいってびっくりしたのが、地元の人はのびのびして明るかったこと。もう一つは、観光地に人が少なかったこと。報道の影響があるなと感じた。

放射能の不信病     編集後

2011年09月23日 | Weblog
短編小説  放射能の報道病
              1出張
社長 課長 わかっているな、きっちり調べて安全だったら支店をだすからな。無理するなよ。当社は拡大を無理なく進める
課長 はい、承知であります。放射能が安全であるのかきっちり調べます。
社長 早速 現地へいけ。
課長 はい承知しました、
 (課長は社長室をでて、タクシーで空港へえ、そこから現地へとむかう)
課長 怖いな 放射能は怖い ぶるぶるぶるぶる。運ちゃん、羽田へ。
部下 課長あまり心配しないでください。
課長 念にはねんをいれろよ。マントは用意したな。
部下 もって来ました。しかし、何に使うのですか。
課長 現地へいけばわかるよ。
 (二人はあらかじめ予約しておいた飛行機時間に間に合うように食事をした)
部下 課長、震えているではありませんか。まぜそんなに放射能がこわいのですか。
課長 君、チェノブイリを知っているだろう。あそこでは多大の人が亡くなった。後遺症で苦しんでいる人も少なくない。報道は真実を伝えない。実際は多大の人が亡くなっている。放射能と聞いただけ怖いよ、震えるよ。がたがたが。
部下 しかし、ここは日本ですよ。報道だって信じられます。危険区域は警察官がいて入れないようになっています。ですから、安心ですよ。30キロ地点は安心です。
課長 しかし、中には、被爆したのもいるんだよ。移るのが怖いんだ。がたがたが。
部下 現地行けばわかりますよ。まさか、移すとは、黴菌でもあるまいし。
課長 現地いったら地元の人とはまをあける。近づくなよ。離れてしやべれ。
   (二人は飛行機を利用し車で、原発事故現場から30キロ地点の区域に入った)
課長 おい、マントよこせ、これをかぶって仕事だ。安全第一。
部下 マントを体に巻いて、何をするのですか。まるで顔だけ出したマントではないですか。
課長 こわい、移るのが怖い。お前は、俺のたてになれ。ぶるぶるぶる。
          (二人は現地の農家を訪問し放射能の調査へ)

              2 訪問
部下 こんにちは、誰かいますか。
家主 誰じゃ。名乗れ。後ろの奴、怪しいな。顔だけ出して。何者だ。くせ者か。
部下 あちらは病気で。報道病なのです。すなわち、報道が信じられない。