問責決議案が採択され、衆議院の選挙が近そうです。シャープに代表される日本のメーカーも、産業の転換期を迎え、閉塞感がひしひしと感じられる2012年秋。
そんななか、山下達郎さんが、ライブ映像をTVに初めて公開されました。
以前は、「心は売っても、魂は売らない」と完璧な音作りにこだわり、ご自身のライブ映像の公開を頑なに拒んでおいででした。こんなところにも、時代の変化を感じます。
大瀧詠一さん、伊藤銀次さん、杉真理さん、佐野元春さんに代表されます偉人の方々が、ナイアガラレーベルを起点として日本の音楽シーンを牽引されてこられたと思うのですが、ほかにもプロデューサーとして多くのミュージシャンを輩出された偉人が存在します。
宮田茂樹氏は日本のポピュラー音楽が大きな変化を遂げる最前線で、質の向上を支えてこられたキーパーソンのお一人です。日比谷高校、東大文学部卒で、私の師匠、内田樹先生の先輩でもおありになります。同じく軽音楽部に所属しておられたとか。
竹内まりやさんや、大貫妙子さん、小野リサさんを世に送り出し、近年は、2003年には、あのジョアン・ジルベルトの初来日公演を実現させるなど、ブラジルと日本の音楽の橋渡しに、ご尽力されています。
「日本ではブラジル音楽というとボサ・ノヴァかサンバに分けられてしまう。でも僕はMPB(ブラジルの現代ポピュラー音楽)を日本語に直してみたかったんです。60年代にアメリカのポップスを日本語に直す土壌があったのに、なぜブラジル音楽ではそういうことができないのかなと」 これは、氏へのインタビューからの抜粋です。
宮田さんのプロデュースされたアーティスト、小野リサさんの『イパネマの娘』、『IN THE MOOD』をお聴きください。
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