ブリコルールの日々

キャッチし、発信するアンテナ。ANTENNE アンテーヌ 芦屋・宝塚・三田よりのレアで@な情報発信基地より

「おおかみこどもの雨と雪」を劇場鑑賞

2012-09-13 20:48:28 | MOVIE

 大好きな細田守監督作品を、西宮ガーデンズシネマで観てきました。

好評を博した「時かける少女」「サマーウォーズ」に続く最新作ということで注目と人気が集まっていることを予想していましたが、ロードショー開始から日がたっているし、木曜日の昼間ということもあり、私を含め10名ほどのお客さんの入りでした。YテレビのH田さま、いつもほんとうにありがとうございます。

 



「おおかみおとこ」と恋に落ち、その子供を産んだ花という女性の物語が、雪(長女)の語りで進行していきます。いささか突飛な設定ですが、描かれているのはオーソドックスな「母と子」の絆と、「家族」の在り方です。2人の子供を遺し、早々と急逝してしまった父親。遺された母親の花は、ひとりでの子育てを余儀なくされてしまいます。このあたりから、すでにウルッときはじめてしまてましたね。普通に生まれた子供ならまだしも、おおかみとの間に生まれた、人狼。どうやて育てていけばいいのか、主人公でなくても途方に暮れてしまい、社会問題化しつつあるネグレクト(育児放棄)に至ってもおかしくない。



 そんな辛い状況にも、負けない母親としての逞しさには泣かされてしまいます。劇中の設定では、花は大学生。普通の母親以上の苦労を、花は強いられてきたのだということが雪の言葉で語られていきますが、その生活ぶりにほんとうに頭が下がる。幼い子供やワンコが部屋にいればどうなるかの描写は本当にリアル。花は何度も、何度も壁にぶち当りますが、弱音を吐くこともなく、遺された2人の子供を立派に育て上げることを心の支えとして奮闘していきます。ですが、その苦労の連続を楽しんでいるかのように、不思議と悲惨な感じはしない。そのあたりは、細田アニメの真骨頂かもしれません。



可愛いのは最初のうちだけで、グズったり、わめいたりと、走り回ったり、遠吠えしたりと、想像以上のたいへんさかと おおかみの血を引いているだけにジッとしていることがまずないし、たいていは女の子の方が手がかからないはずですが、この姉弟は反対で、姉の雪の方が数段おてんば。

やがて、人目に付かない場所ということで、親子は亡き夫が育った場所であろう田舎へ引っ越します。そこでもまた通常の子育て以上の苦労を、花は強いられるのですが、そんな彼女を助けてくれるのが、田舎の人たちの優しさ。田舎のコミュニティの「絆」が、これまた素晴らしく描かれています。

昔から「親がなくても子は育つ」といいますが、子供はたくましい。性格が反対の姉弟は、成長するに従って別々の道を歩むことになり、どちらも親元を離れてゆくことになるのが悲しくもありますが、それが当然の自然の摂理。人狼とはいえ、野生のオオカミの親子ですから、なお更のこと。人間社会と折り合いをつける雪、野生の世界を生きることになる雨。2人を立派に育て上げた花の笑顔は、観ている私達に清々しい感動を与えずには置きません。

細田監督は、キャラの表情の描き方が抜群にうまい。満面の笑顔とか、ちょっとテレくさそうな表情とか、心の機微が手に取るように伝わってくる。それを見ているだけでも幸せな気分になってくるのですね。特におじいさん、おばあさんの表現の仕方が他に類を見ないリアルさ。そのあたりが最大級の魅力なのでしょう。



もうひとつ、強烈な印象を残すのが風景の描写。おそらく実写をCG化したものなんじゃないかと思いますが、森を走っていくシーンをオオカミの目から描いたものには驚かされます。里山の緻密な風景描写にも、日本の自然のすばらしさが凝縮されています。


花の声優は、宮崎あおいさん。この花という役は、彼女にドンピシャにはまっています。花を助けてくれる頑固なおじいさんには菅原文太さん。朴とつで変わり者の役をやらせれば、この方以外には考えられないでしょう。

子育てに追われてつらくなっているお母さん、ご両親にわがままばかりいっている子供たち、安易に田舎暮らしに憧れているそこのあなた、ぜひぜひ、ご覧ください。超オススメです。

 

おおかみこどもの雨と雪

 

大学生の花は相手が“おおかみおとこ”とは知らずに恋に落ちてしまう。しかし、“おおかみおとこ”であることを打ち明けられても花の気持ちは変わらなかった。やがて2人の間には、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”、姉の“雪”と弟の“雨”が生まれる。そして雪と雨が人前でおおかみにならないよう注意しながら、家族は都会の片隅でひっそりと、しかし幸せに暮らしていた。そんなある日、父親の“おおかみおとこ”に突然の死が訪れる。花は悲しみに暮れながらも、子どもたちを一人で育てるために決意を新たにし、緑豊かな山あいの村へと移り住む。大自然の中でのびのびと成長していく雪と雨。だが、2人には重大な選択のときが迫っていた。

 

 

 

 

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芦屋合気会、打ち上げ

2012-09-13 18:54:54 | 美味しいお店

1年間、ボストンに留学されていたM先生が帰国され、同時に昇段された方(Tさん、Yさん、Tさん)のお祝い、そして夏合宿の打ち上げを兼ねて、三宮にある「焼き鳥 のんちゃん」へいってきました。

ここは、合気会のメンバーでもありますT野さんおお店。芦屋合気会の会合で、何度かお邪魔していますが、すごくおいしい。実は、若いころにもよく訪れていた思い出の場所でもあります。二階に、席が設けられていて、すでに皆さんスタンバイ万全。この日は、電車でしたので、めったに飲まない私も、黒ビールとビールをハーフで割ったものをいただきました。何度も、乾杯を繰り返すのですが、私は同じジョッキ。一向に減りません。

その間にも、パテやら、スープやら、サラダやら、もちろん焼き鳥(ネギ身、ツクネ、ズリ、ネック、肝)、ジューシーなから揚げなどが、どんどん運ばれてきます。

 

 

どれもおいしいものばかりでしたが、印象に残った美味しいものをあげますと、イベリコ豚の串焼き、蒸し鳥、〆の鳥ぞうすいかな。

イベリコ豚は、旨みがしっかりとあり牛みたい。

蒸し鶏は、和がらしをきかせたタレが絶品で、鳥の脂の甘みがジューシー。

鳥ぞうすいは、あっさりしているのに、鳥の旨みが凝縮され、卵のとろみとあいまって、言葉が出ない。左奥は、牛タンの塩焼きです。これもコリコリと美味でした。

 

 

女性軍が、多いのですが日本酒を聞こし召し、みなさん上機嫌。大学の先生や、陶芸教室の先生、ガラスの作家さんや鍼灸医の方や、普通の主婦、会社にお勤めの方などご職業も様々。途中で、ステーキハウス國分のオーナーも飛び入りで参加。みなさんそれぞれに、個性的で、よい方ばかりです。幹事のY元さま、おつかれさまでした。

9時半にお開きの後、コーヒーを飲みに東急ハンズ横のカフェに。みなさんのご家庭のお話や、お仕事のお話など聞かせていただき、電車で帰途に。久しぶりに電車に乗ると、疲れたサラリーマンや学生さんのご様子、季節感などが分かって楽しかったですね。

次の日は、早朝から内田樹先生の朝稽古でしたので、速攻でベッドへ。瞬間的に寝ていましたよ。起きれて良かった。

 

 

やき鳥 のんちゃん 本館
   
電話 078-331-7465
ジャンル
最寄り駅
住所 兵庫県神戸市中央区北長狭通1-10-1 [地図]
定休日 不定休

(基本は無し)

営業時間 [平日] 16:00 - 23:00(LO 22:30)
[土曜日] 16:00 - 23:00(LO  22:30)
[日曜・祝日] 16:00 - 22:30(LO 22:00)