昨日、書かせていただいたように朝から京都へ。帰りも高速を飛ばして、京都から西宮へ。そして、すぐに内田樹先生へ、お届けものをお渡しに住吉へ。とんぼ返りで、芦屋。
以前にも、何度か書かせていただいています、フナダイくんのスタイリスト試験の続報。
今回のモデルの方は、遠方より、大阪の岸和田から。ありがたいことです。営業後の7時半から芦屋のサロンにて。歯科衛生のお仕事をされておられて、いつもは髪を束ねておられるとのこと。クセ毛で、生え方、カラーの入った髪にもクセがはっきりと。ストレートパーマを入れられてから、半年は経過している感じで、むずかしいモデルさんです。
髪の毛は、展開図を想定して、指で髪を挟み、カットしていくのですが、クセ毛の場合、その方法だけでは通用しません。適当な長さでカットすると、ハネたり、盛り上がったりしてしまいます。髪の毛が、収まる位置を自ら指定してくるのです。ドライヘアの状態から、毛先の位置を確かめながら、切っていかないとうまく収めることができません。
課題であった笑顔は、なんとかクリア。モデルさんの緊張をほぐし、心を開いていただかなくては、なにも始まりません。観察、初見の分析、これまでの経過と普段のお手入れの具合の問診と、問題点の洗い出し、熟考してデザインを含めた提案とご希望とのすり合わせ。そして、ゴールの設定。これら一連のプロセスを、時間内にこなして、ようやくバットをかかえて、バッターボックスに入る感じ。素振りを繰り返し、球種とコースを確認して、ジャストミートして打ち返せるのか?!
見ているほうが、ドキがムネムネしてしまいます。なんとか、うまくこなしてほしい・・。そんな想いから、こちらも自然に肩に力が入ってしまうわけで。気がつけば、手に汗が・・。
問診が、浅い。もう少し深く聴きだして、広げていかないと。似合うと、向き不向きは、別のラインだぞ。アウトラインは、テンションをかけたら癖がみれなくなるよ。怖い顔になってるぞ、リラックス、リラックス。こちらの心のなかの声は、フナに届いているのか。
なにより、ご満足いただいて、絶対にリターンしていただくという強い信念と気迫が感じられなければ、合格は出せないのです。
はたして結果は・・
ごっ、合格!
カウンセリングの不完全さやプロ根性の弱さは、若干、感じられたものの、持ち前の誠実さと、ひたむきさに心を動かされました。まだ、諮問と決意文提出は残っていますが、新しいスタイリストの誕生となったのです。
おめでとう!フナ。
泣くなよ。これからが、ほんとうの真剣勝負。
フナに、ぜひともカットしてほしいと言ってくださるフナダイ・ファンを、たくさんつくっていくんだよ。たのんだよ。
■□■芦屋、宝塚、三田の美容院 ANTENNE (アンテーヌ)□■□
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