今日の川柳
日脚伸び寿命も延びれば更によし
ひあしのびじゅみょうものびればさらによし
という訳にはいくまいか。
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そう言えば風船爆弾米気球
そういえばふうせんばくだんべいききゅう
ネットより借用
かつての太平洋戦争末期、日本から多数の風船爆弾が米本土向け放たれた。
そのうちのいくつかは米本土に到達し被害を与えた。
偏西風を利用した今回の気球騒ぎ。
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人並みに感動覚え八十路入り
ひとなみにかんどうおぼえやそじいり
人並みに人並みに
生きる喜び、いつまで続くだろうか。
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ヨーロッパ青春ドライブ紀行
1972年7月30日(月)~8月27日(土)
(6)
8月4日(金) ルーヴェン → ケルン(ドイツ) 走行距離 208k
パン、バター、ジャム、ソフトチーズの軽い朝食をとち、午前9時、ユースを出る。
昨晩は疲れていたためか、熟睡でき体調は良好。
昼にリージュ(LIEGE)に着く予定で国道E5を突っ走る。
タイアは、日本では特別装備であるラジアルタイア。
道の凹凸をよく拾うが、安定性は大変よい。
やはりこちらの車はたとえ小型車でも高速走行ができるように基本性能が高い。
ベルギーの主要産業は農業と思われるほど、農地が広がっている。
国道沿いは意面の畑。小麦だろうか黄ばんでいて今が収穫期のようだ。
所々小さな町並みを通る。
その多くの街並みは、やはりレンガ造り、どこの街も整然としており、気持ちがいい。
エコノミックアニマル、ここにまかり通るがごとく、道を走っている車には日本製が多い。
カローラがもっとも多く、クラウン、マークⅡ等トヨタ車が幅をきかせている。
その他にダットサン、チェリー、パブリカ、ファミリア、カペラ、セリカ等が目につく。
ところでヨーロッパでは、車のトランク部分に、各国の頭文字のシールが大きく貼ってある。
イギリスはGB,ドイツはD,ベルギーはB,オランダND、フランスF,イタリアはI、スイスはSCHなど。
国道には各国の車が入り乱れて走っており、国際色豊か。
それからもう一つ、この季節、キャンピングカーを引いている車も目立つ。
車内には老夫婦二人だったり、子どもを伴った家族だったり。
途中のパーキングエリアで、車の傍らで簡単なお茶をのんだり、ゆったりと旅行を楽しんでいるようだ。
日本にもこういう時代が来るのかな。
12時近くLiege 着。まあ普通の街というところか。
街中で昼のパン(こちらのパンは実においしい)を買い、街中を散策、ウインドウショッピングを楽しむ。
さすが宝石の国だけあって、ダイアが安い。
日本では20万円ほどのものが、4000~10000 BF(約3万~7万)程度。
むろん金は無いから買えない。ただし衣料品はかなり高いみたい。
交差点近くのカフェでアイスクリームを食す。美味しい。
Liegeを後に更に東へ向かう。
次の目的地はAachen。
途中道から外れるが有名なマーストリヒトの街がある。
Aachenの近くでベルギーとドイツの国境。Visaだけで簡単に通過。
アウトバーンを120k/h前後で走行、午後3時、ケルン着。
ケルン・ドイチュ・21のユースを探す。近代的な建物、受付は午後4時から。
ケルンでは、かねて約束してしていた同僚のお父さんと待ち合わせることになっている。
お父さんケルンまではロンドンから一人で行動されてきた。
落ち合う場所は、ケルン駅。
ベルギー人に比してドイツ人はやや硬い感じがする。
言葉はこの三日間で、英語、仏語、独語とかわり、頭の中は混乱気味。
約束の時刻の午後4時過ぎになっても、お父さんは現れない。
6時まで待ったが姿が見えない。
腹が空いてきたので、次の列車までの時間を利用して夕食をとることにした。
駅近くのホテル街をウロウロして居酒屋を見つけ中に入る。
何人ものドイツ人に囲まれてやっと夕食にありつけた。
トンカツらしきもの、サラダ、パン。約6マルク(600円)。
腹も収まり、再び駅へ。
駅前広場には日本同様、不良風のアンチャン、ネエチャンがたむろしている。
午後8時(未だ外は明るい)になっても、父上は現れず。
仕方なく(Drei Klonnen Hotel )へ直接行くことにした。
このホテルもやっとの思いで探し出す。
幸いなことに父上はすでにホテルに到着、旅装を解いていた。ほっとする。
このホテルは一泊約4000円、こじんまりとしたきれいなホテル。
私たち若者にとってはもったいないようなところ。
窓の外にはカフェテラス、その向こうにはライン河。
こんなところに泊まれるのも小さな幸せと思った。
同僚氏曰く。幸せは金では買えぬが、金も必要だと。同感、同感。
午後10時半、下のテラスで地ビールを飲む。
この時間でも。テーブルは人でいっぱい。
ケルン市はライン河の畔にあり、大きな近代的都市である。
高層ビルもあちこちに建っている。街中はバスの他にトラムも走っている。
ケルン市内で最も目につくのは、ケルン駅前のケルン大聖堂だ。
ゴジック調の尖塔をもった大きな建物で、風格がある。
この寺もウエストミンスター寺院と同じく壁は真っ黒け。
その原因は古いホコリをかぶったせいか、
あるいは第二次大戦中、カムフラージュのために黒く塗ったのか、不明。
これらの寺院は遠くから眺めると美しいが、近場で見るとイマイチ。
~続く~