午前8時、ここ横浜も予報通り雪がちらつき始めました。
今日の川柳
井戸端も金目のことは口封じ
いどばたもだいじなことはくちふうじ
広域窃盗団が耳をそばだてているかもしれぬ。
☆
拙者など粛清されそなその仕組み
せっしゃなどしゅくせいされそなそのしくみ
いやいや。
☆
ブラボーと歌舞伎役者の機嫌ぶり
ぶらぼーとかぶきやくしゃものきげんぶり
ブラボーのアドリブ。
歌舞伎役者も人間です。
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ヨーロッパ青春ドライブ紀行
1972 年7月30日(月)~8月27日(土)
(9)
8月7日(月)
オットーブロイネン→フュッセン→アウグスブルグ→ローテンブルグ
(走行距離 335k)
オットブロイネンのユースは、大変感じのよいもので、若いご夫婦できりもりしている。
パンとコーヒーの軽い朝食をとり、午前9時、ユースを出る。一路フッセンへ。
フュッセンはドイツアルプスの中にある小さな田舎町。
ロマンス街道の入り口にある。
広い牧場風の草原で昼食。
そこからは、山の中腹にあるノイシュバンスタイン城が遠望でき、食欲も進む。
生のオレンジジュース、ミルク、パン、ハム。腹が一杯になる。
ロマンス街道は片側一車線だが、道幅が広く高速で走れる。
道路からはドイツアルプスが望められる。
ドイツアルプスは石灰岩からなり、その侵食された異様な山容が印象的。
麓にはカウベルを付けた牛がのんびりと草を食んでいて、なんともいえぬ牧歌的風景が広がる。
午後1時、アウグスブルグへ向けロマンス街道を一走り。
ロマンス街道は途中に城郭に囲まれた小さな街をいくつも通り抜ける。
今の日本は経済大国だといわれているが、
ここドイツのバイエルン地方を通ると、経済繁栄とは無縁で、
余裕というか、豊かな土地、日光、食物、緑、大気の清浄さ、
人が生きていくうえで
もっとも大切なものを大事にしているようすがよく分かる。
東京に帰るのがいやになるほど。
街道途中のカフェでワインを飲む。
よく冷えた白ワイン。
すっきりとした口当たりでのみやすい。
ドイツ内は、英語を話す人が多く、日常のことならカタコト英語で事が済む。
ドナウヴァルトでドナウ河の源流を見る。
午後7時、ローテンブルグ着。
近くの街道筋日にあるチマー(Zimmer)で宿泊することにした。
街道筋には日本の民宿にあたる宿屋があり、Zimmerとよぶ。
部屋が空いていると "Zimmer frei" と看板が出ており、気軽に泊まることができる。
民家を改造したものだが、部屋は大変清潔で気持ちよく過ごせる。
宿泊料金は13マルク(朝食付き)+夕食代(6.5マルク)+ワイン3マルク。
日本円に換算して2200円前後・風呂に入ってさっぱりする。
Zimmerのご夫婦は大変気持ちよく接してくれる。
宿泊の楽しさがいっそう増す。
10時30分 就寝
~続く~