今日の川柳
闘いが 様になってる 今春闘
たたかいがさまになってるこんしゅんとう
春闘、かつては文字通り”闘い”であった。
ここ数十年春闘と銘打つも、低い賃上げを吞まされ続けてきた労組。
異常な物価上昇と景気を盛り上げようとの政府・使用者側の思惑もあって、
今春の賃上げも10%前後の攻防が予想される。
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高齢者 とうとう八十 祭り上げ
こうれいしゃとうとうはちじゅうまつりあげ
福山市は高齢者の定義を80歳以上にするという。
「参考」
「75歳は若いと感じる人が増えた」 2023.2.16朝日新聞
広島県福山市は新年度、敬老行事の対象を従来の「75歳以上」から「80歳以上」に引き上げる方針を固めた。
一律の記念品提供も取りやめる。
団塊世代すべてが75歳以上になる2025年問題を控え、対象者の急増で関連予算が膨らんでいた。
市が16日、市議会側に説明した。
市は昨年の敬老の日に合わせ、75歳以上の市民(約7万6千人)を対象に500円分の商品購入券を記念品として配った。
敬老行事に関連する予算は約8500万円に達した。
新年度も75歳以上に記念品を贈ると、対象者は8万人を超す。
市は自治会や老人クラブと意見交換。
「75歳は若いと感じる人が増えた」「記念品は物ではなく言葉がうれしい」などの声があり、見直しを決めたとしている。
新年度は80歳以上(約5万2千人)を対象に祝いのメッセージカードを贈る方針。
80歳や90歳などの節目に贈る特別記念品は残すという。
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キラキラと 光るいい名で 苦労強い
きらきらとひかるいいなでくろうしい
呼ばれるたびに呼び名を訂正、説明する苦労が偲ばれる。
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ヨーロッパ青春ドライブ紀行
1972年7月30日(月)~8月27日(土)
8月15日(火) コルチナダンペッツオ→ボルツアーノ
コルチナの街近くの峠での野営は快適だった。
近くに小さな宿があり、その経営者の方が何かと面倒をみてくれた。
旅人にやさしい。
昨晩、野営したところは正式なキャンプ地ではなかったが、
テントの隣には、
キャンピングカーで旅をしているイタリアの小学校教師の家族がいた。
午前9時出発。
今日のルートはドロミテアルプスの中央を縦貫する。
ヘアピンカーブの連続であった。
道を登りきると四方に石灰岩特有の山体が間近に迫り、2000m級の山からの涼風が心地よい。
ドロミテ山群の風景もそろそろ見飽きてきた。
ドロミテ地方は、山脈全体が観光地になっている。
道路沿いにはたくさんのキャンプサイトが点在し、
色とりどりのテントの群れが箱庭のように見える。
ここ数日間のルートは、山岳道路だが、
高性能な車(FF駆動、ラジアルタイア、粘りのあるエンジン)のお陰で難所もなんなく切り抜けられた。
途中のレストランで昼食。
昨日もピザを食べたが、今日もピザ。やはり本場ものはおいしい。
値段も手ごろで、600~800L(300~400円)、ボリュームもあり満腹になる。
ところでここイタリアではサマータームを実施しており、通常より1時間、時刻を早めている。
お陰でなにかと手違いが出てくる。
その一番は、ふつうの店は、午後1時で閉めてしまうこと。
但し、レストランは別。しかしピザは午後7時頃からでないと売っていない
だから買い物には注意が必要。うっかりしていると、買いたいものが手に入らぬことも。
イタリア国内の道路事情は、ドイツ等に比して格段に落ち、日本のそれに近い。
一級国道でも分離帯はなく、舗装の状態もよくない。
午後3時、ボルツアーノ(Bolzano)着。
ドロミテアルプスも終わり、層雲峡のような周りが絶壁で空はるか高く、見上げないと見えないくらい。
道路は急降下するような斜度。
ボルツアーノは、ひっそりとした中世風の古いたたずまいを残す街。
今日8月15日はキリストの処女受胎日(?)で、休日のもよう。
レモネードを飲んで一息つき、宿探し。
頭が突っ返そうな屋根裏部屋だが運よく見つかる。
その分、宿代も安く1800L(900円)。
部屋は清潔で、数日ぶりに風呂に入る。
下着も取替えさっぱりとした。
夕食は、ヌードル、ステーキ、サラダ、パン、ワイン、ビールのご馳走。
今日はよく眠れそうだ。
~続く~