製作年 1953年
上映時間 109分 モノクロ
監督 関川秀雄
脚本 八木保太郎
原作 長田新編纂 「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」
出演 岡田英次、月丘夢路、神田隆、利根はる恵、加藤嘉、河原しづ江、亘征子、月田昌也、山田五十鈴
私の評価 ★★★★★ 5.0点
映画館鑑賞
映画館鑑賞
昭和20年(1945)8月6日午前8時15分、一発の原子爆弾が広島に落とされました。
私は原爆投下を仕方なかったという言葉に強い悲しみを感じてきました。この映画で表現されていたように(あえて再現とはいいません。映画は作り手の感情が入るものだと考えているからです)一瞬にして地獄を作り出す原爆を許せません。
映画の中で幼い子どもが母を呼び、探します。
私の母の姉は小学校の校庭で朝礼中に被爆し、3日後「お母さん」と言いながら、母親に会えないまま避難先で死にました。伝え聞いていたことが映画と重なりました。
核兵器を持つ国が地球上に存在するのが私は恐ろしくてなりません。「核を持った国が強い」という現実をどうしたら正せるのでしょう。考えても答えはなく普段忘れたふりをして生きています。
映画は教えてくれます。平和は尊く、守らなければならないものだと。
核兵器の恐ろしさを伝える映画として多くの人に観てもらいたいと思います。
70年草木も生えないと言われたひろしまに、希望の大根の芽が出ました。人間には希望という力があることを信じたい。