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感想です。

映画「ニュースの真相」/プロデューサーの目から見た真相

2019-03-30 | 映画
お家観賞(ネタバレあり)

映画「キャロル」のケイト・ブランシェットは美しかった。女性としても母としても一人の人間としても素敵でファンになった。

彼女が主役なので、かっこいいできる女をおおいに期待をした。今回はCBSニュースのプロデューサー役である。なのに美しい彼女はいなかった。「おばさん」呼ばわりに多少なりとも納得させられた。役柄に専念して美しさを全面に出してないの素晴らしいのかもしれないが残念だった。

プロデューサーのメイブスはニュースで、ブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑をスクープする。放送直後からネット上で客観的証拠のメモが信憑性にかけると糾弾される。

このメモ書きを提供したバーケットは、嘘をついたと証言する動画に出演させられる。バーネットの妻がメイブスに自分たちの保身ために病気の夫を苦しめたと言う場面に共感した。の感情のわだかまりがメイブスとの間に生じているのも事を歪めたのかもしれない。正義のためなら何でも許されるわけではなく、メディアは自分自身にも厳しくあってほしい。

この映画は政治的立場がどちらであるかで意見が分かれるだろう。反権力思考の強い人ならブッシュ大統領ら権力からの圧力があり陰謀に負けたのだと読めるし、私はそうでないのでしっかり証拠の裏付けをとって報道するべき感じた。
放送される前からメイブスが先走っている気がし、モヤモヤしたまま真相が分からず無力感が残った。

ブッシュ大統領の軍歴問題はCBSによる誤報騒ぎで、うやむやになってしまった。権力に潰されてしまったとリベラルは主張しそうだが、もっと慎重に追い詰めてほしかった。メディアの責任は重い。証拠が間違っていたことで責任を取らされるのはさすがアメリカだったが。


原題「Truth」


真相も大切だが何が本当かわからない。なによりも未来を明るくしてほしいと願っている。