兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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保湿にはしっかりとした塗布量を!

2021年03月05日 | 病気
最近空気が乾燥しているせいか、子供たちが脇腹とか腕とかをとにかくボリボリ引っ掻いています。
夜中も痒いのかぽりぽり


市販のクリームを使っていましたが、なかなか改善せずにヒルドイドローションの試供があったので使ってみましたが、試供品なので量も少なく改善せず。
改めて保湿のクリームを市販品で購入して今なんとか改善してきたというところです。


最初は子供達にそれぞれ自分で塗ってもらっていたのですが、様子を見ていると随分と使用量が少ない!
朝、顔にも日焼けクリームだったり保湿クリームを塗っているのですがそれも、ちょんちょんと部分的につけて、ちゃんと全体に十分な量を塗れているという感じではなかったです。

どおりで、去年の夏は真っ黒になったわけです。


一般的に蕁麻疹などの皮膚疾患でなく、体が痒い、足が痒いなどといった訴えで原因として多いのは「皮脂欠乏症」です。
お年寄りの聴診をする時に冬に多いですが、ふぁさーっと粉が舞うことがありますが、あれも極度の皮脂欠乏症です。


皮脂欠乏症はしばしば掻痒(かゆみ)を伴うため、掻くことによりさらに皮膚バリア機能が破綻して、湿疹になり皮脂欠乏性湿疹や貨幣状湿疹をきたすことがあります。
皮脂欠乏症の原因は加齢に伴う皮脂腺や汗腺などの皮膚の機能が低下する生理的要因や湿度などの環境要因が考えられています。また、アトピー性皮膚炎や血液透析などに随伴することもあります。

皮脂欠乏症は乾燥ーかゆみー引っ掻くー炎症ーかゆみ‥と悪循環、重症化を防ぐために早期から保湿剤を使うことが有用です。日常的な保湿も予防には大切ですね。


外用剤に関してはどの外用薬をどのくらいの量塗るかということが特に重要です。


塗ってはいても十分でなければ、効果が不十分だからです。

よく言われるのが1FTU( finger tip unit)※口径が5mmのチューブの場合に成人の人差し指の先から第一関節までの長さを出した場合、約0.5gに相当します。
ローションタイプでは一円玉大が1FTUの目安です。






1FTUで塗布量の目安として大人の手のひら二枚分の範囲が塗れます。

ちょっと塗る量が多いかな?ベタつくかなと思うくらいが適量です。

簡単には塗った後にティッシュをくっつけてみて張り付くかどうか。不十分な塗布量では張り付きませんが、十分に塗れていれば落ちません。


本来、1FTUの概念はステロイドの軟膏やクリームを使う際に目安とされた量ですが、保湿剤に関しても十分量の塗布が改善には必要です。


我が家の子供達もお風呂の後はたっぷりとクリーム塗ってやっと改善してきました。続けけることも大切です。常に保湿をして習慣にしていきたいと思います。


参考になれば嬉しいです。







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