昨日、カリウムのお話をちょこっと書きました。
そういえば!と思って、今日はカリウムつながりで 減塩しおのお話を書きます。
腎機能がよくなかったり、血圧が高かったり、心臓が悪かったり・・・
いろんな場面でお塩を控えて!と言われる機会があるのではないかと思います。
最近は減塩 塩分控えめ などとうたった商品もたくさん並んでいますね。
そもそも普段口にしている「食塩」は、99%が塩化ナトリウムでできています。
お塩は海水から作ることが多いので、他のミネラル分が残りの1%くらいを占めていて、そのミネラル分があら塩の味を決めているといわれています。最近見かける「減塩しお」というものは、塩化ナトリウムの成分を塩化ナトリウムと同じような塩味を感じる「塩化カリウム」を加えることで減塩をしています。
つまり、ナトリウムをカリウムに置き換えているのですね。
ナトリウムもカリウムも腎臓でろ過され、尿中に排泄されます。腎臓が弱っているとろ過すべき血液のカリウムが十分にろ過できず、体の中でカリウムがあふれてしまいます。通常の腎機能であれば、体の外の正常に排泄され、血圧を下げる方向に働いてくれるカリウムですが・・・
高カリウム血症(血液中にカリウムが多い状態)ですと不整脈等を起こし、最悪の場合は命に関わることがあります。
正常腎機能の人が自然の食品から摂取する分には過剰症は起こりませんが、サプリメントで摂取した場合にも、カリウムの過剰症には十分注意が必要です。同じように、減塩しおもカリウムの含有量が高いので、注意が必要です。
商品の栄養表示に成分含有量が記載されていますので、ちらっと確認することをお勧めします。
無機塩 と記載されており、カリウム という言葉を書いていないものもあるので、要注意です。
年度末に近づき、気持ちが少しバタバタしています。
コロナ感染症の影響で子供の幼稚園行事も3月に凝集して開催予定です。
当日直前になるまで、どのような形になるのか不明ですが、予定がたくさんなので、気持ちが落ち着かない感じです。
さて、先日の腎機能障害の患者さんとの会話。
私「今回ちょっとカリウムが高かったので、果物とか気を付けてくださいね」
患「お野菜も湯がいているし、果物は食べないし・・・ 最近知ったんだけど、はちみつってカリウム多いんですってね。毎日ヨーグルトにかけてるから、それだと思うわ!」
はちみつ・・・
毎日大量に食べるわけでもないし、そこまでカリウムが多いというイメージがなかったので、その時にはちょっと調べさせて。でも、自身で気になるなら減らしてください。とお返事して、診察は終了しました。
で、実際のところ・・・
健康ブームにのって、はちみつを毎日摂食される方もいるかもしれません。
実際のところ、良質なビタミン類やミネラル類をはじめ、アミノ酸や酵素といった栄養素も豊富に含まれている、非常に栄養価の高い健康食品です。
また、ハチミツは砂糖の1.3倍の甘味度です。はちみつのほうが甘味が強いので、砂糖よりも使う量が少なくて済みます。具体的には、「砂糖が大さじ3杯(27g)に対し、ハチミツが大さじ1杯(21g)」で同じ甘さになります。ということで、砂糖が105Kcalに対し、はちみつが65Kcalで40%もハチミツの方が低カロリーになります。
そういった意味でも、カロリーや健康を気遣う人には良いかもしれません。
また、カリウムに関して調べてみると
100gあたりで13㎎ 大さじ1杯が21gなので、スプーンに大さじ1杯のはちみつを食べても2.73㎎のカリウムにしかなりません。
腎機能が悪くなって、よほど制限するにしても一日カリウム量は1500㎎以下かなと思いますので、それを思えば、スプーン1杯程度のはちみつは問題ないといえます。
余談で、糖質のカリウム含有量を調べてしました。
砂糖やはちみつ等の甘味料の中では、黒砂糖がカリウムが多いです。グラニュー糖、三温糖、角砂糖、氷砂糖、ざらめ糖は、上白糖・はちみつと同様に、カリウムは微量でした。
黒砂糖 9g(2㎝×2㎝くらい)カリウム99㎎に対して、上白糖9g(大さじ1)でカリウム0㎎です。
※黒砂糖から作られる黒蜜も、カリウムが多いです。(黒蜜大さじ1(約20g):カリウム124mg)
糖類でカリウムを特に注意しなければならないのは黒砂糖ですね。
参考になればうれしいです。私も勉強になりました。
気温がぐっと冷え込んだせいで、花粉の飛散開始が少し遅れているようです。
それでも、先週くらいから花粉症の薬を取りに来院される方が増えてきました。
いつもの診察のついでに花粉の薬も とおっしゃる方も増えています。
2月初旬ごろ、わずかに飛び始めた印象でしたよね。
デリケートな人はちょっと感じていたようです。
今のこの寒気も今週で終わり、来週からは日中少し暖かくなるようですよ。
一気にスギ花粉が飛散する可能性があります。
今、巷で流行しているオミクロン株も花粉症と似たような症状が特徴です。
オミクロン株のピークは越えたのではないかと報道で見かけますが、まだまだ新規発症者は多い状態が依然続いています。「鼻水・鼻づまり・くしゃみ」「だるさ」こういった症状はコロナ感染症でも花粉症でも同様に出現します。
一方、花粉症では発熱や頭痛・咳などはあまり見られません。
花粉症の症状がきつい人では、のどの違和感があるかもしれませんが、こちらもオミクロン感染で同様の症状が多くみられています。
症状からご自身でコロナか花粉か見分けるのは難しいかもしれませんね。
例年、スギ・ヒノキの花粉症の症状が出る方は 早め早めの内服がお勧めです。できれば、花粉の飛散が開始する少し前から内服するのが良いので、今の時期から内服が良いと思います。
来週にはおそらく、気温が上昇するので、花粉が一気に飛散すると思います。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会からわかりやすい動画も紹介されていましたので、リンク張っておきます。
参考にしてください。
耳鼻科に行ってください と最後締めくくっていますが・・・
一般内科や小児科などでも内服処方を受けることはできます。
液体窒素は-196度の低温で幹部を凍結することで病変部を脱落させる治療です。
ウイルス性疣贅(イボ)、首のイボ、脂漏性角化症(老人性イボ)などが保険適応で治療が可能です。
↑首イボです
当院では必要時に液体窒素を入荷しています。
2月18日に入りましたので、1週間(2月26日ごろまで)ほど治療必要な方はご利用可能です。
イボで悩んでいる方はご連絡ください。
おはようございます。
昨日も加東市のコロナワクチン集団接種でたくさんの方が来場されました。
注射の痛みの感じ方も個人差が大きくて、打ったかわからなかった~もう終わり?!とおっしゃる方もいれば、
隣のブースから 痛い痛い痛い!と大きな声が聞こえたり。
痛みで腕が逃げる方や体中に力が入ってしまう人も。
本当に個人差が大きいなと思いました。
痛みの感じ方ですが、若者・女性・注射の痛みに対する不安の強い人は痛みをより感じやすいといわれています。
注射への不安を軽くし、注射の痛みを和らげる試みはどの医療機関でも行われているわけではありませんが、ご自身でできることもあり、知っていれば役に立ちます。
予防接種において注射の痛みを和らげる様々な工夫を紹介します。
医師が行う行為や医師の指導が必要な行為も含まれますので、一部は参考程度にしてください。
①予防接種の前
1.冷やす : 注射部位を保冷材などで冷やしておくと痛みを感じにくくなります。
当院では子供さんの予防接種に限り(以前は大人の方も冷やしましたが、今は時間的な余裕がなくて、お子さんだけになっています)1分程度冷やしてお注射しています。
2.押さえる :注射部位を圧迫しておくと痛みを感じにくくなります。
3.母乳や甘いものを飲ませる ;子供に母乳や甘いものを飲ませておくと痛みを感じにくくなります
4.薬を用いる ;注射する1時間前に針を刺す痛みを和らげる局所麻酔薬(パッチ・クリーム)を注射する部位に貼る、又は塗っておくとほとんど痛みを感じなくなります。(医療行為です)
②予防接種の最中
5.気をそらす 子供の場合はおもちゃや動画で注射から気をそらす方法があります。大人なら、好きなことや注射以外のことを考えることにより、注射の痛みを感じにくくなるかもしれません。
③予防接種の後
6.ほめてあげる :子供さんが痛い注射を我慢して受けることができたことを、周りの大人がよく頑張ったね と忘れずに褒めてあげてください。
予防接種などの注射は受ける理由を納得して心構えができていると、注射の不安や恐怖を感じにくくなり痛みにも立ち向かえます。
子供にはある程度の年齢になれば、「病気から守ってくれる注射だよ」と説明する。
「じっとしていればすぐ終わるから頑張ろうね」と励ますなど、注射することを事前に知らせておくことが大切です。
また、注射する際に周りの大人が穏やかで和やかな雰囲気なら、子供がリラックスでき、無用な緊張をさせずに済みます。
コロナの流行で、子供さんのワクチン接種が後回しにならないことを願います。
参考になれば幸いです。
令和4年2月14日(月曜日)午前9時に、3月1日(火曜日)から3月12日(土曜日)までの予約受付を開始します。
【受付開始】
令和4年2月14日(月曜日)午前9時
【接種実施期間】
集団接種:令和4年3月3日(木曜日)~3月12日(土曜日)
個別接種:令和4年3月1日(火曜日)~3月12日(土曜日)