暑い日が続いていますね。
こんな季節の血糖悪化の原因で割と多いのが、アイスやジュースです。
そのほかにスイカなどの果物が増える場合が多いですね。
先日、子供たちとアイスを買いに立ち寄ったコンビニでグリコの低糖質アイスを見つけました。
以前から80Kcalアイスなどをグリコさんは出していて、あっさり美味しいのでまた、お味見したくなりました。
子供たちは思い思いのジャンボチョコアイスやラムネアイスなど購入していましたよ。
さて、アイスの分類ですが、含まれる乳成分の量(乳固形分・乳脂肪分)の量によって分類されます。
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アイスクリーム |
アイスミルク |
ラクトアイス |
氷菓 |
乳固形分 |
15.0%以上 |
10.0%以上 |
3.0%以上 |
– |
乳脂肪分 |
8.0%以上 |
3.0%以上 |
– |
– |
乳脂肪分が多いので、アイスクリームが一番高カロリーになります。
逆にかき氷系のアイスは氷菓になり、カロリー低めになりますね。
普段何気なく食べているアイスですが、商品の成分によりエネルギー・糖分がずいぶん違います。
SUNAOというアイスは高カロリーになりがちなチョコ&バニラソフトを選択してみましたが、120kcalです。
同じグリコのパリッテ バニラ&ショコラが333kcalなので、SUNAOは半分以下のカロリーになります。
また、炭水化物量もSUNAO20g(糖質は9.1g) パリッテ 36.2g
選ぶアイスで血糖の上がり具合がだいぶ違うだろうなと予測されます。
(↑SUNAOの成分表示)
SUNAOアイスはこってりとした濃厚なアイスと違い、少しさっぱり目のお味。
食物繊維が多く含まれているのが特徴だそうです。人工甘味料が使用されていますが、人工甘味料特有のべったりとした甘さや気持ち悪さ?は感じませんでした。
その他、コンビニアイスでよく見かけるものは
ガリガリ君 64kcal 炭水化物16.9g
スーパーカップ(バニラ)374kcal 炭水化物35.3g
ジャイアントコーン(チョコナッツ)280kcal 炭水化物27.1g
ピノ 6個入り 186kcal 炭水化物17.4g
チョコモナカジャンボ 303kcal 炭水化物34.1g
雪見だいふく(2個)164kcal 炭水化物26.4g
好きなアイスは上記にありましたか?
今の時期のアイスはとてもおいしいので、全部を否定するつもりは待ったくありません。
私もおいしくいただいていますし、糖尿病でもおいしく食べればよいと思っています。
けれど、毎日1-2個食べる や大好きな濃厚アイスがやめられない
などといえば、やはり夏の終わりのHbA1ⅽはとんでもなく上昇するでしょう。
食べ物一つ選ぶ時でも成分表を確認したり、回数を減らしたり、個包装の小さなものを選んだり。
SUNAOのような低糖質アイスを選択するのも一つの方法です。
暑い毎日が続きます。少しでも参考になればうれしいです。
和紙でできた人形なども置いてあって可愛らしかったです。
今日も暑いですね。
夏休みは子供たちは毎日張り切って起きてきて、6時過ぎから一日が始まります。
朝は爽やかで過ごしやすいですね。
ただ、もう9時過ぎから気温が上がってきていて、汗がじっとりします。
夏場の熱中症予防はもちろんのこと大切ですが、今日は糖尿病でインスリンなどを使用している方のインスリン管理のお話を書きたいと思います。
インスリン療法は糖尿病患者さんの不足しているインスリンを体外から補充して血糖を下げる治療法です。
1型糖尿病の人は生きていくため必ず必要で、2型糖尿病の患者さんでも飲み薬だけで治療が十分でない場合や手術前など、様々な場面で効果的な治療方法です。
インスリン製剤やGLP1受容体作動薬はタンパク質由来のバイオ医薬品で、高温にさらすと変性してしまい、効果がなくなっていしまう恐れがあります。そのため、これらのお薬を外に持ち歩くときや、室内でもできるだけ30℃を超えないように保管する必要があります。
タンパク質の変性というのは卵の白身を焼くと白く固まるように熱などの刺激によりタンパク質の性質が変わってしまう現象をいいます。
使用中のインスリンは開封後は直射日光の当たらない、室温管理をするのが大切です。保管場所としてよいのは温度変化の少ない涼しい場所です。
自動車の中や直射日光の当たる窓際、海水浴場、キャンプ場などは高温になりやすいので注意です!
保管温度を保つためには手荷物として、持ち運ぶと高温になりにくいです。
駐車した自動車の中は時に50度以上の高温になります。放置は厳禁です。日の当たらない後部座席でも夏では40度以上になることもあり注意が必要です。
夏場の旅行などの炎天下で長時間持ち歩くときは保冷バック(凍結保冷剤)を利用してください。冷やした保冷剤を直接製剤に触れないようにタオルに包んで、一緒に保冷バックに入れるとよいです。
そのほか、冷たいペットボトルをインスリンと一緒に入れたり、ポリ袋にいれたインスリンを湿らせたフェイスタオルで包んで気化熱で保冷するといった方法ができます。
最近治療でよく使用される、GLP1受容体作動薬も保管方法は同様です。
インスリン製剤、とってもデリケートなので、暑さ対策取ってあげてくださいね。
いただいた鈴虫を
設置した虫かごに入れて終了
今日も暑かったですね。
連休の中日の診療で、かなり混雑してしまいました。
長時間、お待たせした方もいらっしゃり、申し訳ありません。
今日はいらっしゃらなかったのですが、少し前にムカデに噛まれた~と来院された方がいました。
蜂刺されの方も少し多いように思います。夏場は外作業の機会も多く、昆虫での害も多くなります。
ムカデは鋭い顎でかみつきます。
ゴキブリやクモを食べるので、家屋の中でも多く遭遇します。
窓や壁も伝うので、二階でも出現するそうですよ!
ムカデに噛まれた場合は痛みが強く、赤く腫れます。私も学生時代に足を刺され、激痛で驚きました。
少し腫れただけで済みましたが、痛みはしばらく続いた覚えがあります。
虫に刺されたら、冷やすイメージがありますが、ムカデの毒には逆効果です。冷やすことで痛みが増します。
また、実際に試したことはないのですが、ムカデの毒は43度以上のお湯で失活するようです。
噛まれてすぐであれば、やけどをしない程度のお湯で流すのも効果があるかと思います。
しかし、40度程度のぬるま湯や噛まれて時間がたってしまった場合には温めると逆に毒が回りやすくなるので、逆効果です。ポイズンリムーバーを使用して、噛まれてすぐであれば毒を排出するのもよいです。
蜂毒もムカデ毒もそうですが、口で吸いだすのは絶対にやめてください。口で吸うのは口の中に毒を入れるのと一緒です。
口の中に腫れが出たり、ひどい場合は呼吸困難や気道閉塞の可能性があります。
応急処置としては、ムカデに噛まれてすぐであれば、43‐45度程度のお湯で5分以上洗い流してください。
50度以上はやけどしまうので、お勧めしません。
流水で流し続けるのがポイントです。
途中で表面の毒を石鹸で洗い流してください。皮膚についたムカデの毒成分をお湯で失活させ、洗い流すことで痛みを抑えて腫れやかゆみが予防できます。
その後はステロイド系の外用薬の塗布を行い、安静にします。
噛まれた場所の局所症状のみであれば様子を見ても大丈夫かなと思いますが、気持ち悪い・頭痛・吐き気などの症状がある場合は迷わずに病院を受診してください。
ムカデはつがいでいるから~と患者さんがおっしゃっていたので、ほんとかな?と思って調べてみたところ・・・
夫婦ではなく、母子だそうですよ。ムカデは以外にも生まれた後、一人前にえさが取れるまでは、母ムカデが子ムカデにえさを与えるそうです。こちらのお話にびっくりしました。
ムカデ、布団や家の中で遭遇した場合は静かに逃げるのが得策です。
眼が退化しているため、ほぼ触覚を頼りに生活していて、動くものにめがけて飛びつくからです。刺激したり、激しい動きをするとすぐに噛むので、要注意です。
明日もお休みです。虫刺され含め、熱中症にも注意してよい休日をお過ごしください。
暑いですね。
今日はスポーツの日でオリンピック開始ですが、かなり暑さも厳しくなっているため、そういった意味でも、コロナ感染症の広がりという意味でも無事に開催されることを期待します。
今日は休診ですが、明日は通常通りの午前診療です。
よろしくお願いいたします。
さて、36‐7度の体温ほどもある気温上昇です。
水分摂取は十分されていますか?ちゃんとクーラーを効果的に使用できていますか?
私たちの体の半分以上 、大人で約60%、子供では約70-80が水分でできています。
身体の中の水分には水のほかに塩分やカリウム、たんぱく質など体を整える大切な成分が含まれています。
体内の水分が不足すると、熱中症になるばかりではなく、そのほかの大きな病気を引き起こす可能性もあり、ちゅいが必要です。
成人の体重のうち3%以上の水分が失われると脱水になるといわれています。
炎天下の運動や畑仕事などの大汗で脱水になるイメージの人もいるかもしれませんが、体から出ていく水分は尿や便、肌や呼気からの蒸発によるものなど(不感蒸泄といいます)があり、知らず知らずのうちに水分は失われるものです。
気温が増えれば、それだけで、不感蒸泄が増えます。また、胃腸炎などでの下痢でも便から水分が失われています。
部屋の中にいるだけでも、汗で水分は失われます。
脱水はめまいや立ち眩み・発熱などの症状が出ることもありますが、血液が濃くなり、固まりやすくなることで脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。また、脱水になると尿量が減って、濃くなることで尿路感染症を起こしやすくなったり、尿路結石を起こしやすくなります。本来なら洗い流される雑菌やカルシウム沈殿物が尿路内に滞り、感染や結石を起こしやすくなるのです。
夏はとにかく水分、水分が大事です。
ただしビールなどは水分にカウントしません。アルコールによる利尿作用で飲めば飲むほど尿が出て、脱水が進みます。
夏場のビール、おいしいですが、それ以外の水分摂取もしっかりと!!
よい休日をお過ごしください。