朝晩は少し涼しくなり、以前より暑さが和らいだように思います。
しかし、日中の日差しはまだまだきつくて、本当につらいですね。
今年は特に猛暑と言われ、暑さがきつく・・・
熱中症様の症状の方の内服や点滴治療も多かったですし、まだそういった症状の方もいらっしゃいます。
先週あたりから気になるのが、帯状疱疹の人が急に増えてきたことです。
ピリピリしたり、ジンジン痛む などの症状で来院されるのですが、拝見すると ちょうど痛みの場所に皮疹ができていて・・・帯状疱疹 と診断になる人が。
背中などだと皮疹に気が付かず、なんだか痛い そういう人もいらっしゃいます。
帯状疱疹は昔にかかった水痘ウイルス(水ぼうそうのウイルスです)が感染症状が終わった後も、神経の中に残っていて、身体が疲れたり、加齢などで免疫が落ちた時にウイルスが再活性化されて症状を起こします。
夏場は暑さで食欲が出なかったり、睡眠不足だったり、体力が落ちて免疫がおちる人がいます。
コロナ感染の後の免疫が落ちた状態で帯状疱疹になる人もいらっしゃいます。コロナワクチンの後の帯状疱疹の報告もあり、当院でも数名いらっしゃいました。
帯状疱疹になった場合は神経の痛みでびりびり、ピリピリしたり、水疱を伴う皮疹が出てきます。
治療は抗ウイルス薬の内服と痛みがある場合は鎮痛薬を内服します。痛みはできるだけ我慢せずに早めに鎮痛薬を内服することが好ましいです。なぜなら、帯状疱疹後神経痛といって、皮膚の症状が改善しても、神経ダメージだけ残って痛みが残ってしまう場合があるからです。痛み止めで初期からしっかりと疼痛コントロールすることも大切です。
夏の終わりの疲れが皆さん出ていませんか?
そろそろ新学期も始まりますが、まだまだ暑くて疲れが出やすい日が続きます。
しっかりと睡眠・しっかりと食事、しっかりと休息をとって、免疫力を高めることが大切ですよ。
それでもピリピリ・皮疹が出る場合は、できるだけ早い内服が症状を悪化させないために大切です。内科もしくは皮膚科を受診してくださいね。
参考になれば幸いです。