杏の読書日記プラス

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夏のロケット

2006-01-04 23:25:47 | 
2006年、最初の本の紹介は、川端裕人さんのデビュー作品です~

主な登場人物は、6人。火星に憧れを抱くぼく(高野)~新聞記者。商社マンの北見~体育会系で、みんなのまとめ役。日高~「教授」と呼ばれる。ロケット製造の設計を受け持つ頭脳派。清水~職人肌で、ロケット製作は、彼の腕に託される。氷川~容姿端麗なミュージシャンで、スポンサーでもある。純子~高野の同僚で新聞記者。

過激派のミサイル爆発事件をきっかけに、高野は、高校時代の天文部ロケット班の仲間と再会する。そこから、物語は、孤島を舞台に「ロケットを作って、宇宙をめざす」という夢に向かって進んでいく。「火星に行きたい」という彼らの夢は、叶うのか。過激派とのつながりを追う警察の捜査が及ぶ前に、ロケットは完成するのか。

サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞した作品~ということですが、ミステリーというよりは、青春小説かな。

登場人物のひとりひとりが良いです。読んでいる間ずっと、彼らと島の風景が心に浮かんできて、映画を観ているようでした。

これが、デビュー作品なの?~と唸ってしまいました。

おもしろいです!
385ページを読み終えるころには、火星へのアプローチを共有したくなるかも。

★★★★☆


夏のロケット
夏のロケット
posted with 簡単リンクくん at 2006. 1. 4
川端 裕人著文芸春秋 (2002.5)通常2-3日以内に発送します。


コメント (2)
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