Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

Reader感想記

2012-05-06 11:13:36 | 日記

そろそろ、電子書籍購入数も100冊に近づいてきた。
「権威主義の正体」 岡本浩一 著

この本を読んで、まさに「権威主義」に招待されてしまったような気がする。「権威」を傘にする「主義者」は身の回りには多すぎる。賃金労働者、自営業者を問わずに影響をうけざるを得ない。最大の問題は最終的に非倫理的な行動、高リスクな行動への強制である。この「権威主義」が気がつかないまま日常的になり、非常に恐ろしい出来事に発展する。この本では始めに「ホロコースト」発生における原点の分析をし、「権威主義」を「行動」、「人格」、「本質」から科学的に検証している。
この書籍を読んでから、自己分析をしてみると自分も十分に重症な「権威主義者」に為り得る可能性が高いことを実感した。最近は、他人の言動はもとより、その言動に対して、その時点での自分の考え方が「権威主義」的な人物になりつつあるのか?また、相手が「権威主義」的な人物なのか、考えてしまうようになった。この書籍で記してある「現代日本の権威主義」について、「日本人は英会話が出来ない」という事象を始め、自分としては非常に興味深い内容で納得できるものであった。
人の心から「権威主義」的な考えは拭いさることは出来ないと著者も言っている。確かに、「権威主義」が全部悪いのではなく、正体を知ることでトラブルに巻き込まれることや、大きな過ちを冒すことを防ぐことが出来るはずだ。他人の言動、それに対する自分の受け止める考え方を考えるキッカケとなった。悪い方向に進む「権威主義」に招待されないように過ごしたいものだ。



日本人が知らない世界と日本の見方 - 中西輝政(著)

「権威主義の正体」のあとにこの書籍を読むなんて、自分のチョイスに惚れ惚れしてしまった。コクサイサイジガクって、そんなに歴史は古くなかったことと、文明と文明のぶつかりあいが歴史を動かしてきたのかなと。なぜ「ウソ」をつくことがいけないのか、この書籍を読んでいい年をよーく判ったような気がする。しかし、これを引用して子供に躾をしてもいいものか。。。
「権威主義」の強い知識人たちは「グローバル化」をマスゴミを通じて声を荒げているが、果たして日本という「国家」「文明」「文化」をどれくらい理解しているのか解りかねる今日この頃。そして明治→大正→昭和の流れを「黎明」→「怠惰」→「崩壊」みたいな流れに進んでいくのか、残念ながらその確立が高いような気がしてきた。しかし、それを防ぐことができること、遅くすることが出来るのも、個人の意識なのかなぁと。組織が形成されれば、「黎明」→「怠惰」→「崩壊」の流れは必然であると思う。自分の所属している会社という組織を見ていればそう感じる。悪い方の「権威主義」が強くなり始めた先は「怠惰」→「崩壊」そして最後は「滅亡」なのだろうか。答えは風の中にあるのか、そしてボクらは石ころのように転がり粉々になるしかないのか。粉々になっても「命」「精神」という小さな粒は消えないよう願いたいものだ。しかし、「命」だけは時が経つにつれ、小さくなり続け最後には見えなくなるほどの大きさまで削られていくのだろうけれど。
コメント
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