オヤジをショートステイへ入所させてから、オフクロは犬と二人きり。時々「何のために、ここの家に嫁さきたんだべなぁ?」って、恨みの電話をかけてくる。
二人にとっては認知症二人で過ごしていくことが幸せなのかもしれない。幸せなのだろう。例え寝たきりで同じことを何回も訪ねられて、食事を摂ったことも忘れているダンナの世話をしていれば。。。
自分でさえ、一日一回だけ飲む薬を忘れるくせに、オヤジの10種類くらいあって、毎食違う数の薬の量を与えることはできない。怖いのは飲み忘れより過重服薬なんだよな。オフクロは1日一回の薬を二回飲んで意識朦朧となった前科がある。
高齢になればなるほど「子供に迷惑をかけないこと」「二人の幸せ」の両立は難しくなるようだ。片方は「二人の幸せ」を感じていても片方は何も感じていない。結局は最初にボケたもの勝ちなんだよな。
オフクロは嫁いできてそろそろ60年。
姑イビりにも耐え、くも膜下出血もクリアしたということは、まだまだやらなければいけない仕事があるということだと思った。姉貴もオレも認知症のオヤジの世話をするためだけにくも膜下出血から復活させてもらったとは思っていない。
今までオヤジの世話で何も出来なかった時間を取り戻してもらいたいと思っている。でも、認知症進行の早さがなぁ。
そろそろ、今月の帰宅の日取りを考えなきゃだわ。