日曜日、今年のメインイベントであった「あきた内陸リゾートカップ100kmチャレンジマラソン」だった。
苦しみながらも、制限時間13時間内にフィニッシュを迎えることが出来た。まだ三回目の出場なのだが、一応三回とも完走している。
初回は、右も左もわからずガムシャラだった。昨年も子供の入試合格の願掛けだったので、絶対にリタイアは許されるものでなかった。
今年は願掛けの理由はなかったので、いつリタイアしてもおかしくなかったのだけれど。
考えてみれば、
・両親の認知症悪化
・自分の右総腸骨動脈瘤
と練習不足には持ってこいの事件が発生。
我ながら、よくフィニッシュ出来たものだと、自分自身を誉めてやりたい。実際、家に帰っても、昨年同様、カミさんと息子からは労いのひとことなんて無い。
トレーニングに絶好な週末は、オフクロとオヤジが入院している施設に通院。早いもので二ヶ月になろうとしている。
医師からは、「まだ、手術適合サイズでは無いので、急激に血圧があがるようなスポーツ以外だったら制限はしません。」
両親の世話だけだったら何とかなりそうだけれど、自分がどうなっていくのか理解出来なかった。どこまで体を動かしていいものやら、どれくらい負荷をかけていいものやら?って。
こんなクレイジーなレースだから、終わってから、エントリーした皆と余韻に浸ることなんて、一部の人間だけなんだよな。
昨年、一昨年より、だいぶ走行距離が少なかったのに、昨年並みのタイムを出すことが出来たな!って思う。
筋肉痛は不思議なことに過去二年間と比較すると、かなり弱い。
「中々いい感じで九月を終わることが出来そう!」って思っていたところに、一昨日の晩にオフクロから電話。
「今日って、何曜日だっけか?」と。薬の量を確認するためだった。
姉貴が一日ずつ服薬カレンダーを作ってくれたのだが、どうやら九月の残日数と合わなくて電話をかけてきたようだ。
確認しようとするくらいだから、まだましなのかなぁ、って思っていた。
昨日、姉貴から「低所得世帯向けのプレミアム商品券が届いていたはずなんだけれど、封筒は空いていて中身が無かった。知ってる?」って。そういえば、そんな制度があったよな。でも、オフクロからは何も言われてないし、書類も見ていない。おまけに電気屋さんへ支払い忘れが数万円ある、って言われる。
あー、こりゃ限界が近いよな。認知症外来の医師から言われたとおりだ。オヤジを入院させなければならなかった。オヤジが居ないから進んだのだろうか?それとも、子供たち二人が見逃し三振が多すぎだったのか。。。
人間の記憶領域なんて、決して戻ることが出来ない、砂の城が風にさらされて、少しずつなくなっていくようなものなのかなぁ。
現実なんだよな。介護なんて想定外の色々な問題が出てくる。
これって、進んでいくと様々な体の部位に痛みが出てくるウルトラマラソンのレースと同じ。違うところはリタイア不可能!っていうことだよな。仕方無い、一歩一歩焦らず急がず進んでいくしかないな。
