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ドロドロの生コンクリートが固まるためには適度な水分と温度が必要です。この季節は最低気温が2度を下回ることもあるため、前日に打設した耐圧盤のコンクリートが冷えすぎないようにブルーシートで全体を覆って養生しました。
こうすることで、コンクリートが固まる時に発生する熱を逃がさずに適度な温度に保つことができます。寒冷地ではブルーシートではなく断熱材で覆ったり、仮設の小屋のようなもので囲んだりしますが、東京ではなかなか一般的ではありません。
ブルーシートで対応することにしましたが、どの程度保温されているか気になります。手元にスマホに繋げるサーモカメラがあるので朝の熱画像を撮ってみることにしました。
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ブルーシートで覆ってある全体の様子です。
十字マークに数字がふってあり写真中のスポットの温度表示と対応しています。
スポット1は左側の赤く表示されている部分で12.7度
スポット2は右側の青く表示されている部分で0.7度です
スポット3は正面のブロック塀で3.5度
スポット4は地面で12.7度
スポット5は鋼製型枠で6.9度です。
時間は10時頃で日が出てきて地面やブルーシートの一部が温まってきている一方、日の当たっていない場所は0.7度のままです。
鋼製型枠は断熱材を挟んでコンクリートに接しているためコンクリートの温度が伝わってきていません。
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日陰部分のブルーシートをめくってコンクリートを見たところです。鉄筋は7.9度、コンクリートは13度あります。スポット3は断熱材の上に設置した白蟻避けの板金で7.4度です。
鉄筋は冷えていますが、コンクリート自体は13度程度に温度が保たれています。
この日午前6時には気温がマイナス1度程度に下がったようですが、ブルーシートでコンクリートを保温することができたようです。
コンクリート打設後1週間置いて強度を確認し、次の工程に進みます。