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原爆記念日

2009-08-07 | Weblog
昨日は広島に原爆が落とされた日なので原爆や戦争について考える良い日。

B29爆撃機「エノラ・ゲイ」乗組員は、64年後の今も被爆者の後遺症が
残っている事について「放射線被害がこれ程大きい物とは思っていなかった」
と述べていた。

原爆使用についてオバマ米大統領が「道義的責任」に言及した事について、
「間違っている」と批判、「戦争早期終結のためだった」と使用を改めて
正当化したとのことだ。

ものには立場がある。
一人殺せば殺人罪だが、多くを殺せば英雄だ。

誰も自らを大量虐殺者だとは思いたくないものだし、国の命令、上司の
指令といって責任転嫁をしなければ、原爆で人を殺し、今でも苦しめて
いる重荷につぶされることだろう。

「戦争を早期に終わらせる」という名目は、最もらしく聞こえるし、
それに違和感や憤りを感じる「アリ様」は被爆国の国民だ。

けれども「アリ様」は、これだけの後遺症を残す原爆の使用に、正当な
理由などあってたまるかと思う。

戦争を早期に終わらせるためなら、何をしても良いのか。
他に方法はなかったのか。

原爆の使用は悔やまれるばかりであるが、米国人にも、米国の成し遂げた
戦果だけでなく、そろそろ被爆者にも目を向ける度量が欲しいものだ。

そういう意味で、オバマ大統領が唯一の核爆弾使用国としての「道義的責任」
を言及したことは、国益を鑑みてという批判はあるものの、一歩前進だ。


広島原爆投下