キリントリー

キリンとサントリーの経営統合交渉が決裂しましたね。
私はこの話が持ち上がって時から、本当にできるのか信じていませんでした。
案の定、決裂ですね。

個人的な見解ですが、サントリーは1兆5千億も売上がある企業で、創業者が支配する
非上場という極めて個性の強い会社であり、上場していないこともあり株主との関係も
希薄である。

このような企業が合併すれば、株主の目を意識したり、短期的な収益や経営の透明性に
配慮する必要があり、この点でも肌が合わないのではないかと考えていた。

統合した場合、社名・本店・社長・合併比率等の外に、役員の構成比率をどうするか、
コンピュータシステムはどちらの会社の方式を採用するか、人事制度、考課方式、
経営管理様式はどうするか、、主要な部門長はどちらの会社を採用するか・・・・
水面下の綱引きから現実、統合した後のしこりは強く、10年経過しても、あの人は
どちらの出だとか・・・・・兎に角大変だろう。

私はキリンは伝統と組織経営のように感じるし、サントリーは文化にも力を入れ、
独特な社風がありそうです。

なにも統合することばかりが良いことではない気がします。
しかし、グローバル化の波に乗り遅れる訳には行かないらしいが、焦った安易な統合も、
いいところを失いかねないと思うのですが、、、、。

「アリ様」はビールが旨ければ、統合しようが、破談になろうが被害は無い。

キリンビール CM （１９８６年）　TUBE - シーズン・イン・ザ・サン 2本