長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

中山義秀「碑・テニヤンの末日」

2021-05-01 21:39:00 | 

碑・テニヤンの末日

中山義秀(1900-1969


幕末と維新、時代に翻弄される剣豪の三人兄弟の、それぞれの孤独と、剣に対する美意識を貫く生き様を描く。〈碑〉


浜野と岡崎は軍医として海軍に入り、北マリアナ諸島の航空隊基地テニヤンに派遣される。米軍の攻撃は増し、やがて基地は破壊され、ついに上陸される。軍医の目を通して見た、追い詰められていく兵士たちの運命。〈テニヤンの末日〉


4


2021.5.1読了


碑・テニヤンの末日

新潮文庫

昭和44215日初版発行

昭和471154


# #読書 #文学 #文庫 #中山義秀 #碑・テニヤンの末日






中山義秀「少年死刑囚」

2021-05-01 21:37:00 | 

少年死刑囚

中山義秀(1900-1969


少年死刑囚による、獄中で書かれた手記。その生い立ちから犯行に至るまでの陰鬱な遍歴の中で、弱者が加害者となっていく過程が描かれる。


年若い女と再婚した男の精神的遍歴を追った「魔谷」を併録。


2021.4.29読了


少年死刑囚

角川文庫

昭和29920日初版発行

昭和43123041

旧仮名遣い


# #読書 #文学 #文庫 #中山義秀 #少年死刑囚






中山義秀「厚物咲」

2021-05-01 21:35:00 | 

厚物咲

中山義秀(1900-1969


共に七十歳を越える瀬谷と片野は、幼少からの友人。狡猾で吝嗇で好色な片野に、瀬谷は振り回されていく。〈厚物咲〉


婆さんに連れられて、山深い混浴の温泉場に湯治に来たのは、年若い娘だった。娘の世話を頼まれた番頭や木樵(きこり)たちは、娘の達者な口の利き方や身のこなし方に関心を持ち始める。〈秋風〉


4

いずれも、人のそれぞれの孤独に焦点を当てた作品。


2021.4.25読了


厚物咲

新潮文庫

昭和23630日初版発行

昭和4153112

旧仮名遣い


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