長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

ウォーレス「ベン・ハー」

2023-11-22 15:16:00 | 

再読のための覚え書き


ベン・ハー

ルー・ウォーレス(1827-1905)

白石佑光訳


ユダヤがローマ帝国の統治下にあり、イエス・キリストが生きた時代。


ユダヤ人のベン・ハーとローマ人のメッサラは、かつては仲の良い幼馴染だったが、ローマで学んだメッサラはユダヤを見下すようになる。


そしてベンハーは、メッサラの裏切りに遭い、奴隷としてローマの軍船の漕手として数年を過ごす。


しかし、司令官を助けたことで解放され、ローマへの復讐心とともに、生き別れとなった母と妹を探すのだが……。



2023.11.20読了


ベン・ハー

新潮文庫

昭和35年8月10日初版発行

昭和40年8月20日14刷


#本 #読書 #文学  #文庫 #ウォーレス #ベン・ハー






伊藤永之介「警察日記」

2023-11-22 15:15:00 | 

再読のための覚え書き


警察日記

伊藤永之介(1903-1959)


東北の田舎町の警察署。

毎日そこに持ち込まれるのは、万引き、窃盗、詐欺、姦通、人身売買……。


連作をユーモアとともに描いているものの、農民文学出身の作者だけあって、戦争直後の貧農たちの悲惨な暮らしぶりがベースにあり、どの話も哀愁を漂わせている。



2023.11.16読了


警察日記

角川文庫

昭和28年12月20日初版発行

昭和32年5月20日15刷

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #伊藤永之介 #警察日記






福田清人「若草」

2023-11-22 15:13:00 | 

再読のための覚え書き


若草

福田清人(1904-1995)


落ちぶれた画家赤城三峰の17歳の娘マキは、幼い頃に母を失くし、三峰と二人で生きてきた。


親の才を受け継いだマキは、家計を助けるため、夜の銀座に出て似顔絵を描き、わずかな収入を得ていた。


ある日、三峰が病いで倒れた。三峰はマキに、誰にも売らずに大切にしていた自分の絵を画商に売ってほしいと頼む。


その絵は、マキの母を描いたものだった。マキはその絵を見ながら、母は今でもどこかで生きているのではないかという予感を持っていた……。



2023.11.8読了


若草

角川文庫

昭和28年10月15日初版発行

昭和35年3月30日13刷

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #福田清人 #若草






原民喜「夏の花」

2023-11-22 15:12:00 | 

再読のための覚え書き


夏の花

原民喜(1905-1951)


原爆を投下された広島を描く、「夏の花」三部作。


掲載は執筆順で、原爆投下の日の「夏の花」、その続きの「廃墟から」。


そして、最後の「壊滅の序曲」は、原爆投下の前夜までの人々の日常を描いている。前二作で惨状を知らされているだけに、人々が生活を営みながら、何も知らずに刻一刻と地獄絵図に向かっていく様子が怖過ぎる。



2023.10.29読了


夏の花

角川文庫

昭和29年8月15日初版発行

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #原民喜 #夏の花






ロラン「ピエールとリュース」

2023-11-22 15:11:00 | 

再読のための覚え書き


ピエールとリュース

ロマン・ロラン(1866-1944)

渡辺淳訳


第一次世界大戦下のパリ。

偶然、地下鉄の中で出会ったピエールとリュースが純情な愛を育んでゆくのに反して、ドイツ軍の侵攻によって戦局はますます悪化してゆく。


小鳥がさえずるような二人の会話が印象的だった。


1915年ノーベル文学賞受賞作。



2023.10.27読了


ピエールとリュース

角川文庫

昭和33年4月1日初版発行


昭和43年11月14日4刷


#本 #読書 #文学  #文庫 #ロラン #ピエールとリュース