こんにちは!あるくべきのふみです!
朝晩寒いですが、日中はそこまで寒くなかったりしますね。時間帯に気を付けて、しっかり歩き氷冷しましょう!
体の不調が出やすいところとして『皮膚』があります。皮膚は、人体最大の器官です。体表面をカバーし、体内の恒常性を維持しながら、外部環境に対する保護バリアとして働きます。
外部の刺激(虫刺されなど含む)で、乾燥や物理的に何かが触れて赤くなったりしたのを除けば、皮膚に現れる症状は体内部からのメッセージかもしれません。
赤くなったり、腫れたり、痛みや痒みが出たりする所が、いつも同じ場所だったり、関節付近だった場合、皮膚の下に原因があるかもしれません。
骨があって、筋肉があって…それら全てを覆うのが皮膚なわけです。骨や関節がズレると、まわりの筋肉は引っ張られるし、それを覆う皮膚も当然引っ張られます。そうやって引っ張られると、炎症が起こったり、痛みや痒みが出たりし、皮膚の異常として現れます。
皮膚だけフォーカスすれば、酷い場合を除き、保湿剤などを分厚めに塗布すると、一定の効果があります。ただし、一時的に皮膚が治っても、ぶり返すようなら、皮膚の下の大元を治そうとしても良いかもしれません。つまり、歩くことです。
ちなみに、「傷ができたら、消毒して乾かしましょう」は完全なる間違いです。昔はそう言っていたので、いまだに勘違いしている人もいます。
皮膚の傷を早くきれいに治すためには、乾かさないこと(湿潤療法)です。
細胞は、生き物なので、当然「水分」が必要です。カラカラに乾いた傷では、周囲の皮膚細胞は増殖することも、傷の表面を覆うべく移動することもできません。傷が治るためには「ほどよく潤っていること」が非常に大切なのです。
皮膚に傷ができたら、傷を十分に洗いながし、乾かさず、カサブタをつけず、消毒しないようにしましょう。
傷が化膿する原因は細菌です。土や砂、血液や「かさぶた」といったゴミがあると、これらが栄養分となるため、細菌は一気に数100~数1000倍に増殖、その結果、感染・化膿します。つまり、傷を洗い流し、ゴミを取り除けば、感染・化膿は起こらないということです。
皮膚に傷がつくと、体液が染み出てきます。この体液には、組織の修復と再生を促す成分がたくさん入っています。傷を乾かすと、体液が渇いて「かさぶた」となり、感染の原因となります。また、傷が空気にふれることにより、皮下神経が刺激され、痛みが強くなります。
さらに、消毒液は細菌のみならずヒトの正常な組織も破壊してしまうため、痛みが出ます。ケガした直後は、細菌はとても少ないため感染が成立しておらず、消毒する必要がないそうです。消毒しても傷は治りますが、消毒をしないほうが、痛みもなく傷の治癒が早まります。
私たちの大切な保護バリアなので、皮膚は損傷しないに越したことはないですが、もし傷ができたらすぐに対処しましょう。