白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

風に揺れて

2010-04-21 15:10:56 | 日記
『風に揺れてるチューリップってぺちゃくちゃおしゃべりをしているみたいだね~』
一緒に出かけた友人のコメント

本当にそんな風に見えます







   《青と白の回廊》
ちょっと赤と黄色が混じってしまった(>_<)残念


『父がね・・・認知症になってしまったかもしれない』
そんな電話が入り、幼馴染みFチャンと会うことになりました。

介護の仕事をしていても
的確なアドバイスができるわけではありません
ただ彼女の話を傾聴する・・・・
私にできるのはそれだけ


明日病院を受診するそうです。

                  

              まるで森の精が棲んでいるような。。。
                森の中のチューリップ


  《元気をあげるよ》

遠くから見た時
『百合?』
『チューリップ?ううん百合・・やっぱりチューリップ』
と、近くにいた見知らぬ方も皆口々に・・・

オレンジ、イエロー、レッド、目の覚めるよう
元気をもらいました

大丈夫^^大丈夫^^友よ
気休めを言うつもりはないけれど、今だけ取り越し苦労はやめておこうよ




食べることを忘れてしまったの?

2010-04-21 09:27:28 | 介護の仕事
97歳、Sさん
私が今の職場に来た時は、シルバーカーを押してゆっくり歩いていらっしゃいました。

とても無口で穏やかな方で
それでいて笑顔が素敵で
介助する側に身を任せてくださるので、とてもお世話がしやすい
こんなおばあちゃんになりたい!ベスト1です

夜寝てくれなくて困った・・・・とか
お風呂で暴れた・・・とか
拒否された・・・とか
偏食、食べない、飲み込まない等々
問題行動は一切なく、いつも物静か。

それでいて
風船バレーが得意
かるたの読み手が出来る(小さな文字は読めない!と嫌がる方多いのです)
歌が唄える
早口言葉が言える
カメラを向けると笑顔になる

と数え上げればもっともっとある、魅力の宝庫のような方なのです

そんなSさんが最近食事を摂らなくなってしまいました。
いえ・・・・食べるのは大好きなんです
健康で長生きは口から食べ物を摂取すること!を身を持って実証してくださっている

ただ・・・
お箸を持たなくなった

介助をすれば、スプーンが口元に来たタイミングに合わせて口を開く事はされます

介助してしまえば早いのですよ
口は開いてくださるし
嚥下も比較的スムーズ
でも
食事って自分で食べるのが一番美味しいと思うのです


お味噌汁を飲み
白いご飯をひとくち食べて
次は焼いたお魚を食べようかな・・
お浸しも美味しそうだな・・
そんな事を頭の中で考えながら、脳に信号を送り
唾液が分泌したり、《食べる》という行為の準備が整う

【何とか自力摂取を促していこう】
これが今月テーマです

Sさんの唯一難しい所は耳が非常に遠いこと

『Sさん、ご飯食べますか?』
   頷く
『食べたくない?』
   頷く

・・・・・何を話しかけても頷く・・・・・・・・・
      ガビーン

そういう時は聞こえていない時!なのだそう
聞こえさえすれば、理解できる能力を持っている。
と管理者は言い
事実、どんなに私たちが四苦八苦、試行錯誤、あの手この手で食べなくても
管理者がやって来て
『sさん食べて』のひと言でスイッチON

なんで~~~?

大きい声を出しているわけでもないのに。

一旦食べ始めると、食べる事を思い出したように食べ始めるSさん。
しばらくするとまたお箸を持つ手がダラ~ン

Sさん
どうしちゃったの?

食べる動作を忘れてしまったのか?
最近進んだ肘の拘縮のせい?

根気よく
Sさんが食べられなくなった理由を探して
根気よく
ひたすら根気よく
ご自身で食べる事を大切にしていきたい・・・・
私たちなのでした。