白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

祝:98歳

2010-08-03 09:08:46 | 介護の仕事
今月1日は利用者Kさんの誕生日でした

うちは97歳の方が3人いらっしゃるのですが、そのトップを切って98歳を迎えられました
誕生会は後日行いますが『おめでとう』という事で娘さんが面会に来られました。


Kさんは97歳までパッド類を使用する事なく布の下着を着け、自分で尿意を訴え
手引き歩行でトイレにも行かれた方。
去年自宅で転倒、骨折され入院。
退院後、うちに入所になりました。

ご自宅で大切に大切にされて来られたおばあちゃんで
・寒い時は靴下は必ず2枚履かせてください
まず5本指の木綿の靴下を履き、その上にシルクの靴下を重ね履きさせてください。
更にレッグウォーマーを履かせてください。
・首には必ずシルクのネッカチーフを巻いて首が冷えないようにしてください
・お風呂は毎日入れてください

その他にも注文が多くて・・・これがなかなか難儀で

発語はほとんどありませんが、頭は非常にしっかりしておられます。

最近は手引き歩行が危うい為移動は車いす、立位も介助が要り、移乗もしますが
体重移動がとってもスムーズ
できるだけ残存機能を使って移乗したいので、
声をかけたり、ご本人にもバーを握ってもらったりするのですが
それが完璧に通じる

恐怖心が強い方などは、何にでもつかまったり、握ったまま離さない方も多いのです。
車いす~トイレに座るための移乗をしているのに、車いすのどこかをギュウっと握って
離してくれないと・・・・・・
介助者は利用者さん+車いすの重さを持つことになるので絶対移乗できません。

『立ってください』と言った時立つことができること
『座ってください』と言って座る事ができること
ご本人のリハビリにもなりますし、私たちも助かります

ベジタリアンの為、肉、魚類は一切食べませんがいたって健康
体調が良い時は《かごのとり》を口ずさみ
笑顔も見られます

この日も体調が良かったので、面会に来られた娘さんに
Kさんの《かごのとり》を聴いていただく事ができました

『記念に』とツーショット写真を撮影
帰り際にプリントしたものを手渡すと
『ありがとう~~~98歳の良い記念になりました』と喜んでくださいました

主治医の先生から100歳まで健康とお墨付きをいただいたKさん
いつまでもお元気で



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8 コメント

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かごのとり ()
2010-08-03 12:20:50
会いたさ見たさに怖さを忘れ?
懐かしいです~♪私の祖父がご機嫌の時
この歌を口ずさんでいたことを思い出しました。
真似して唄って母に叱られたことも。。。

お年寄りの一人一人にその方の人生があって
そしてとりまく家族がいらっしゃって
最後に近づいた今南天さんたちとの触れ合いがあって・・・
大事に大事にしていただいておばあちゃん
お幸せですね・・。

お加減如何ですか?
結局草取りは11時まで頑張りました。
頑張った割には見えない成果が悲しい
我が家の庭なんですけどね。。。
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Unknown (すず)
2010-08-03 20:33:57
大正2年 97歳かな
私の父の年齢です。
亡くなって10年、思い出します。

お誕生の写真喜ばれたでしょうね。
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咲さん^^ (南天)
2010-08-03 21:52:50
その歌です♪
流行ったのでしょうか?皆さんよくご存知です。
私は今の所に来て初めて聴きました。
歌詞を読むと・・・これは不倫の歌?という内容ですよね?
お母様の怒りはごもっともです^^;

ここでお会いしたのも何かのご縁でしょうね。
うちの入所ホームが終の棲家になります。
長生きしていただきたいと思います。

頭痛は午後になって治まりました。
ご心配おかけしました。
毎月のこの頃は頭痛なんです。
夜中に痛くなるので厄介ですが、あ・・・来たな・・というバロメーターでもあります。

素晴らしい!
あの後も頑張ったのですね~
この暑さ、雑草はどこもかしこも勢いが良いですね。
成果!絶対出てますよ^^v
明日の朝、フレッシュな視線で眺めてみてください。
うれしくなりますよ~
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すずさん^^ (南天)
2010-08-03 21:57:03
あと2人、97歳の方がおられます。
この方が一番で98歳になられました。
98年生きてこられた!ただそれだけで尊敬しますよね。

1人で写っているお写真は定期的に撮影してお渡ししていますが、二人でというのは滅多に機会がないだけに喜んでいただけたようです。
良い記念写真になりました
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Unknown (みみ)
2010-08-03 22:36:15
私の父も、看護婦さんと写た写真を今でも仏壇に飾って有ります
私が押し花で写真を囲み額に入れました
年代が経ち色あせて来ましたが、父の笑顔だけが眼に残っています

歳を経る事は大変な事です
残りの人生を皆さんのお力で少しでも楽しませてあげたいですね
大変なお仕事ですがやりがいは有りますね
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みみさん^^ (南天)
2010-08-03 23:44:57
笑顔の写真はいいですね^^
お父様もお気に入りを押し花をあしらわれ、お空の上から目を細めていらっしゃるのではないでしょうか。
以前勤務していた整形で、通院中の患者さんが『70歳を過ぎると1日1日弱って行くのよ』とおっしゃってました。
確かにそうなのかもしれないな~とその時はそう思ったのですが、そこから20年以上生きて来られた方に出会うと、命も生き甲斐も年齢ではない気が今はしています。
毎日が学びですね。
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こんにちは! (いのりん)
2010-08-04 15:00:56
何だか穏やかなやり取りが目に浮かび
微笑ましかったです(^O^)
こんな風に、穏やかに年を取りたいな~って!

南天さんをはじめスタッフの方の、お力添えがあればこそ!ですね。
これからも、本人はもとよりご家族の支えになってあげて下さい。
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いのりんさん^^ (南天)
2010-08-04 21:32:07
うちは小規模なので、利用者本位という点はしっかりしているというか、努力していると思います。
穏やかにゆったり歳を重ねていただけるよう、ご家族さんの考え方や意見希望もよく聞かせていただいてますし。
でも、慣れるまではお互いに本当に大変で、ここまでやる?という葛藤も多々あります。
その積み重ねですね^^
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