白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

久しぶりに現場へ

2015-06-09 08:01:38 | 介護の仕事

《柏葉あじさい》

5月に訪れたバラ園で咲いていました。この頃はまだ赤ちゃんでしたね。

梅雨に入りましたが、私は雨が結構好きです。

昨日は、久しぶりに利用者さんの誕生会に参加してきました。

統括部に異動になって、現場へは食事の配膳に行く程度になっていました。

現場で仕事をしていると、人間関係に疲れ(-_-;)腰痛に悩み(-_-;)時間に追われ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

余裕のない日々でしたが、元気をいっぱいもらっていたんだな~と改めて思います。

6月に誕生日を迎える(迎えた)方は4名。

その内2名は、私がケアマネを担当させていただいた方。

それぞれ要介護4、要介護3で、入居され、移動は車いすでした。

Nさんは、入院先のベッドの中で、初回面談を行いました。

N『家に帰りたい。仏壇があるから・・・』

私『帰ってみますか?』

N『・・・・・・・・・』

私『・・・・・・・・・・・・』

N『帰れんわね。歩けないし、家は狭い。車いすでは生活できん・・・』

85歳。頭はしっかりされているNさんの思いが出るまで待って、待って、待って・・・・

Nさん自身の選択を待ちました。

私たちの仕事は聴く仕事。

あれから、1年半。Nさんは手引き歩行ができるようになりました。

外出の時、トイレで困る事もなく、時々面会に来てくださる娘さん達と外食したり

家に帰る事もできるようになった、とうれしそうに報告してくださいました。

この仕事をやっていて良かった。そう思える瞬間が現場にはあるのです。

ケアマネをしていた時、主任からよくこう言われました。

私『自力歩行できないのに家に帰りたいとおっしゃってます。無理ですよね・・・・』

主任『一度帰してあげたら?帰りたいでしょ。入院して退院できると思ったら帰る場所が自宅じゃなく

施設だったら・・・貴女納得できる?』

一度我が家に帰って、あぁ無事帰って来れたな~とホッとして

あれもしたい、これもしたいって思って。でも車椅子では思うように動けない。トイレも一人で行けない。

夜、一人で寝ていてまた痛くなったらどうしよう。やっぱり元気になるまで、子供たちの言うとおり

施設でお世話になった方がいいのかな・・・でも・・・・。

その葛藤を本人がして、本人が決めて、その支援をするのが私たちの仕事。

統括の仕事は地味で、でも自分には向いていて楽しく・・・でも現場もやっぱり楽しいな~と

思った一日でした。

 



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