白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

じわじわ進んでる

2016-02-23 21:04:30 | 認知症の母

高校の部活で一緒だったお友達とUSJへ旅行を計画していた娘。

そのグループの中には交際3年目の彼氏もいて、娘はバレンタインの代わりに・・と

ブラウニーを焼いて持って行くと張り切っていた。

2日前に試作を終え、いざ本番。

美味しく焼けた頃を見計らって階下に戻ると・・・なんと!

母が勝手に焼き立てのブラウニーをオーブンから取出し⇒切り分け⇒ひと口頬張っていた!!!!

びっくりした娘は『何やってるの!!それ私が友達にプレゼントするお菓子だよ!』と怒ると

母は(@_@)な顔をし、ごめん、ごめんと謝り、しょんぼりしてしまった・・・・らしい。

娘は『いいよ!いいよ!気にしないで。荷物になるからやめとこうと思ってたとこ』などと慰めたらしいが

母は『アンタが許してくれても、こんな事をしてしまった自分が許せんの』と更にしょんぼり。

アン(愛犬)も空気を読んで、飛びつこうとしなかったくらいの撃沈ぶり。

その後娘はアルバイトに出かけたのだが、そこまでの母を見たのは初めてだったので

相当なショックを受け、バイトに行く道中のバスの中で泣いてしまった、との事。

『おばあちゃんが、買って返そうと思いたち買い物に出かけ迷子になったらどうしよう。

お金の払い方がわからなくて万引きと間違えられたらどうしよう。

●んでお詫びします・・なんて事になっていたらどうしよう』等々ブラックな想像ばかりして。

娘からのラインを見て、大急ぎで帰宅したのだけど、

母はすっかり忘れており、いつもように笑いこけながらテレビを見ていた。

やれやれ。

しょんぼりし、娘に何度も謝った割には、ブラウニーは2個目も平らげており、言葉を失う。

衝動を抑えられなくなってはいるが、今回のような事は初めて。

見た目は、姿勢が良く身なりもそこそこきちんとしている。

足腰は丈夫で杖の必要もなく歩ける。

だけど、話をすると確実に認知症。

本人にその自覚はもちろんない。

そのギャップが切なく苦しい。

 


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4 コメント

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Unknown (ぐっさん。)
2016-02-26 22:21:21
父や祖父なんかは そういう状態を経験することなく
天に旅立ったので現実を経験したことはないのですが、
いつか祖母や母がこうなる現実があるかないか
分からないですが、思い浮かべられないですね。

まあ 母も祖母も年も年なので 物忘れすることはあって
「大丈夫だよな?」 と心配になりますが、 しっかりしてる
もんです。
まあ俺も PCでパワーポイントを開いたところで
「はて 俺は何の資料を書こうとしたんだっけ」と
なるわけで・・・
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ぐっさん。^^ (南天)
2016-02-27 08:58:42
おはようございます~

私も父は40代半ばで亡くなっているので、老いた姿は想像できないのですが。
単なる物忘れと認知症の違いは、こうして書くと明らかですが、実際は予測がつくのが物忘れで、予想外の展開になるのが認知症でしょうかね。
家族は24時間ですから、気が休まらないです。軽度ですが、この先が不安になる出来事でした。
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Unknown (himekichi)
2016-02-29 13:30:47
とってもとっても優しい娘サンですね。
試作までして。
お出かけの準備をしながら作った
ブラウニーだったのでしょうに・・・。
優しい言葉をかけられる娘さんに。
そしてそんな風に育てた南天サン。
本当に素敵だなぁ~って思いました。
お母さまも幸せですね。

私も両親のことを考えると・・・・・・ですが
本当に不安で大変なことと思います。
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himekichiさん (南天)
2016-03-03 14:53:37
返信が遅くなりすみませんでした。

認知症になる前の母と娘は大の仲良しだったんです。一緒にはぐれ刑事を見て犯人を当てっこし、毎晩一緒に寝ていました。
認知症になった最初の症状が娘の顔がわからなくなった事なので、当初のショックはかなりありましたが、私がこういう仕事をしているので、他の19歳よりは理解ができると思います。
決して優しくはありません(笑)

母は、私が言うのもなんですけど、自宅で過ごせて幸せな人だと思います。義母も夫と一緒に住んでいますしね。
himekichiさんの所もダンナ様が包容力のある方なので安心かと思います。
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