白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

434+411ページ

2010-12-29 10:42:44 | 読書感想文
読破しました~
とにかく分厚い本でしたが、スピード感があり、豊富な知識量の蘊蓄も面白かったので一気に読めちゃいました。


でもね・・・
すご~く怖くて気味の悪い内容
カテゴリーはホラー?ミステリー?
このミス1位だったにも関わらず、図書館で上下巻共揃っていたのも
頷けるかも・・・・・・

お正月早々読むもんじゃないかな。。




ドロドロやゾゾゾ~~が嫌いな方はこの先は読まず
次の日記に行っちゃってくださいね~
綺麗な絵がアップしてあります(私が描いたわけじゃないですけど^^;)




オェ!ってくらい気持ち悪くて(ごめんなさい)、映像ではないのに目を背けてしまう場面が度々。
結末まで読まないと余計気持ち悪いので早く読まなきゃ!って感じ

作者の本は《イソラ》《黒い家》を読んだけどどれも気味が悪くて怖い
《青い炎》はちょっと違う感じだったかな?
でもまた読みたくなる



こ~んなに読後感悪いのに、面白かった!と言わせちゃう本なんですよ。
完全無欠の主人公がこの先どうなって行くのか?
どこで鉄壁の犯罪計画がほころびるのか?
ラストまでわかんない。


貴志 祐介
文藝春秋
発売日:2010-07-29


主人公である高校教師がクラス全員バッサバッサと皆殺しにしちゃう話
この主人公の口の上手いこと!上手いこと!
頭が切れて、計算高く
人間の顔をしているけど、サイコキラーロボットのような奴。



絶対あり得ない話なんだけど
逆説的に考えると


自分が産んだ我が子でも虐待しちゃったり
亡くなったはずの親を年金目当てに届けを出さなかったり
という、シンジラレナイ事が現実に起こる昨今
こういう罪を負ってしまった人も
人の心をきちんと持っていて時期は必ずあった・・・・

実はそっちの方が怖いのかな~って思ったりしました

自分に都合の悪い人間は簡単に抹殺してしまう世の中
これって命だけの事ではなくて〈いじめ〉なんかも同じじゃないかな~
透明の存在にしてしまおうとする事は=抹殺

人間の弱さ、怖さ、脆さ、危うさ
そこを越えられるものって、愛、絆、信頼・・・・ひとりでは決して生きられないという実感。

考えさせられました

作者のインタビューがどこかに掲載されてたと思うので、そこらへん読んでみたいです

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