白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

食べることを忘れてしまったの?

2010-04-21 09:27:28 | 介護の仕事
97歳、Sさん
私が今の職場に来た時は、シルバーカーを押してゆっくり歩いていらっしゃいました。

とても無口で穏やかな方で
それでいて笑顔が素敵で
介助する側に身を任せてくださるので、とてもお世話がしやすい
こんなおばあちゃんになりたい!ベスト1です

夜寝てくれなくて困った・・・・とか
お風呂で暴れた・・・とか
拒否された・・・とか
偏食、食べない、飲み込まない等々
問題行動は一切なく、いつも物静か。

それでいて
風船バレーが得意
かるたの読み手が出来る(小さな文字は読めない!と嫌がる方多いのです)
歌が唄える
早口言葉が言える
カメラを向けると笑顔になる

と数え上げればもっともっとある、魅力の宝庫のような方なのです

そんなSさんが最近食事を摂らなくなってしまいました。
いえ・・・・食べるのは大好きなんです
健康で長生きは口から食べ物を摂取すること!を身を持って実証してくださっている

ただ・・・
お箸を持たなくなった

介助をすれば、スプーンが口元に来たタイミングに合わせて口を開く事はされます

介助してしまえば早いのですよ
口は開いてくださるし
嚥下も比較的スムーズ
でも
食事って自分で食べるのが一番美味しいと思うのです


お味噌汁を飲み
白いご飯をひとくち食べて
次は焼いたお魚を食べようかな・・
お浸しも美味しそうだな・・
そんな事を頭の中で考えながら、脳に信号を送り
唾液が分泌したり、《食べる》という行為の準備が整う

【何とか自力摂取を促していこう】
これが今月テーマです

Sさんの唯一難しい所は耳が非常に遠いこと

『Sさん、ご飯食べますか?』
   頷く
『食べたくない?』
   頷く

・・・・・何を話しかけても頷く・・・・・・・・・
      ガビーン

そういう時は聞こえていない時!なのだそう
聞こえさえすれば、理解できる能力を持っている。
と管理者は言い
事実、どんなに私たちが四苦八苦、試行錯誤、あの手この手で食べなくても
管理者がやって来て
『sさん食べて』のひと言でスイッチON

なんで~~~?

大きい声を出しているわけでもないのに。

一旦食べ始めると、食べる事を思い出したように食べ始めるSさん。
しばらくするとまたお箸を持つ手がダラ~ン

Sさん
どうしちゃったの?

食べる動作を忘れてしまったのか?
最近進んだ肘の拘縮のせい?

根気よく
Sさんが食べられなくなった理由を探して
根気よく
ひたすら根気よく
ご自身で食べる事を大切にしていきたい・・・・
私たちなのでした。

甘夏のマーマレード

2010-04-19 18:50:14 | 日記
甘夏をたくさん!たくさん!いただきました。。。
と思っていたら・・・・・
更にいただきました^^v

     


果物は生が一番ですが、食べきれない分でたまにはマーマレードでも作ってみようかな~

    
     瓶を洗って煮沸し、乾燥中・・・・・・・


皮を刻んで、刻んで、刻んで・・・・ひたすら刻む


こういう作業はチマチマしていて、自分がとってもマメな人になった気にもなり
結構好きです。。ふふふ


皮を剥いたり刻むのに飽きたら・・・・パクリ!
美味しい~
至福の時
生でそのまま全部食べちゃいたい衝動・・・・・・。



お砂糖はぐっと控えめにしてこそ手作り!!


圧力鍋を使って短時間で仕上げました

       
         《完成》

午後から美容院を予約してあったので、手土産にしました。
途中、パン屋さんに寄って食パンも一緒に。


部活から帰宅した娘にも味見をしてもらったら
『酸っぱ~~~~い!(>_<)』
甘さをうんと控えめにしたので、柑橘類苦手な娘にはめちゃ不評(T_T)

いいさ^^
私が1人で食べるから~


私のチューリップ

2010-04-18 10:58:51 | 日記
               

先日まとまった雨が降ったので、もう終わりかな・・・と思っていましたが
季節はずれの寒さが幸いしたのか、まだ咲いていてくれました

お隣さんと隣接している、我が家の裏側にあたる花壇に植えたチューリップの球根


チューリップは大好きなお花ですが、年々植えなくなってしまいました
あっという間に咲いて、バラバラと散るのを見るのが好きではなかったから・・・
毎年咲くけれど、どんどん小さくなってしまうから・・・・

何年前かな~?
ブログを通してお友達になったまゆみさんがね、こんな事を書いていらっしゃるのを拝読して、目からうろこでした。

《今にも散ってしまいそうな儚いチューリップが好き
年々小さくなって、正に私好みの大きさになるのがうれしい》

それはまゆみさんの人柄が表れている、私にとっては大袈裟ではなくバイブルのような
言葉になりました

今、まゆみさんのスプリングガーデンはチューリップがたくさん。
淡い色で統一されたお庭のムードはまゆみさんワールドで
言葉では語り尽くせないほど。
是非↑のお名前をクリックして覗いてみてくださいね。


この間絵手紙にも描いたチューリップですが、徐々に色が濃くなってしまって・・・
ベビーピンクからチェリーピンクに変わって行きました・・
親指姫のベッドのような大きな花が咲きました・・

来年は、私好みの小ぶりのチューリップになるでしょうか?

          
            


弱さ

2010-04-17 21:57:03 | 読書感想文
他人様に迷惑をかけることはよくない
・・・私たちはそういう価値観の下で生きている・・・・・のではありませんか?

私の中には特にそういう意識が人より強い気がします
自分に自信がないから、とりあえず謝っておこう
自分が被れば丸く収まる
そういう意識です


《〈弱さ〉のちから》    鷲田清一著
という本を読みました

哲学、倫理学が専門の阪大総長の著書です

氏が哲学という言葉の確かさを、自分ではない自分以外の人から聴きたい
自分の枠を外したい
そう思って様々な《弱い》場所から発せられる声を求め、旅に出る

という、インタビューのような読み物。


その中で《めいわくかけてありがとう》という言葉に出会いました
《人にめいわくをかける事、それはおおいに必要な事である》
これは著者が訪ねたある身障者施設で出会った言葉だそです


ひどい迷惑をかけられるような関係を誰かとの間で持ち得たということに
《ありがとう》

またこんな事も書かれています
《今にも倒れかけている人がいると、それを目にした人は思わず手を差し出している。
そういう風に〈弱さ〉はそれを前にした人の関心を引き出す。
弱さの力は、強い者の心を揺さぶる力があるのだ・・・と。
介助する人が介助される人にケアされるというケアの関係の逆転が起こっている


大変難しい内容の本でしたが、こんな風に介護を例にだされると
ものすごく合点がいきます

私は毎日利用者の皆さんからケアされている
そう思うのです


迷惑をかける事を畏れるあまり
先回りしたり
相手の心を読み過ぎていまったり・・・・
という事は多々あります

また弱いのは良くない
もっと強くならなければ!と思ったりもします

でも・・・・・・
人は365日、24時間ずっと強くなんていられない

いつもどんな時も強い人なんていない
もしもいたら・・・
きっと側にいるだけで疲れてしまうかも

弱くていいんだ
人に迷惑をかけても
めいわくをかけてありがとう
そう思える関係を築けた事に感謝なのですね

チューリップ

2010-04-11 15:57:34 | 絵手紙
久しぶりの絵手紙です



     《庭のチューリップ》

午前中は陽差しが強くて花びらが開ききってしまいましたが
午後になってまた少しすぼみました。
明日は雨の予報

今年のチューリップも今日が見納めかも



  咲いてくれてありがとう


ちょっと体調がイマイチで。。。。。。
外に出て散歩してみたり
こうして墨の香りに癒されたり
お花を見て
和んだりはするのだけれど

そう簡単に体調は戻らない(T_T)
歳か?。・゜・(ノ∀`)・゜・。