書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

良暹法師

2010-07-02 08:18:59 | Weblog
寂しさに宿を立ち出てながむればいづくも同じ秋の夕暮れ

物寂しくて外へ出て気を紛らわそうとしたが何処を眺めても秋の夕暮れは寂しいものなんだなぁ

良暹法師(?~?)
出自・経歴とも不明。比叡山で祇園別当となり、その後大原に隠棲したと言われる。
賀茂成助・津守国基・橘為仲・素意法師などが歌人仲間。いくつかの歌合に出詠した記録があり「後拾遺和歌集」などの勅撰和歌集にも入集している。
華やかな貴族社会とは疎遠な隠遁生活で生涯を終えたようだが歌人としては名が知られていた。
歌人として名高い源俊頼が良暹の家の前で馬を降りて敬意を表したという逸話が残っている。