書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

入道前大政大臣

2010-07-29 08:48:28 | Weblog
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふり行くものは 我が身なりけり 

嵐のような風に舞う桜の花、まさに雪のような花吹雪だ。 こうしてこの世から消えてゆく桜のさまを観ていると、何か我が身を見ているようなんだなぁ

入道前太政大臣(1171~1244)
藤原公経。承久の乱に際し後鳥羽院の蜂起計画を幕府方に密告するなど鎌倉幕府と強固な絆で結ばれ、
乱終結後には京都政界で絶大な権勢を誇り、太政大臣に至った。
京都北山の西園寺に豪華な山荘持ったことから西園寺と呼ばれた、この山荘が後の金閣寺の下地になっている。
公経の姉は藤原定家の妻であり、定家晩年の社会的・経済的な安定は西園寺家に拠る。
定家は公経の権勢を傘にした振る舞いに批判的であったが公経の歌人としての才は認めていたようで、
定家の撰んだ勅撰集に公経の歌が30首も撰入されて。