書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

大納言経信

2010-07-03 08:57:45 | Weblog
夕されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風ぞ吹く

夕方になると、秋の風が家の前に広がる田圃の稲葉をそよそよと音をたてて、 この粗末な芦の小屋にまで吹き渡ってくるのだよ


大納言経信(1016~1097)
源経信。父は源道方。母は源国盛の娘。子に俊頼、基綱。
1062年右中弁となり、以後蔵人頭、参議、東宮権大夫、左大弁、皇后宮権大夫、権大納言、兼皇后宮大夫大納言、大宰権帥などを経て大宰府で没、82歳。
詩歌・管絃に秀で有職故実にも詳しく、当時としては新風の叙景歌に自然美を追求した活動の中心的存在だったと言われる。
多くの歌合に参加しており当代一の歌人とされた。