書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

道因法師

2010-07-14 08:22:01 | Weblog
思ひわび さても命は ある物を うきにたへぬは 涙なりけり

つれない人に恋焦がれて、もう、死にたいくらい思い詰めているのに死に切れないで生きていると、もう涙ばっかりじゃ、嫌になってしまうわい。
   
道因法師(1090~?)
藤原敦頼。父は治部少輔藤原清孝。母は長門守藤原孝範の娘。事績は不明であるが、右馬助などを務めて従五位上に至り、承安2年(1172年)に出家して道因と称した。
1160年 - 1181年頃、主要な歌合せに参加・出詠している。「住吉社歌合」「広田社歌合」などの社頭歌合を自ら主催している。
八十歳をすぎてから出家し九十才を越えるまで歌人として活躍、歌仲間には清輔、俊恵、俊成等が居る。
気性の激しい人と知られる。 「千載和歌集」以下の勅撰集に入集。