書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

参議雅経

2010-07-27 08:57:39 | Weblog
み吉野の 山の秋風 さよ更けて 故郷寒く 衣うつなり 

吉野山から秋風が吹きおろし次第に夜も更けてきた。 昔、都があったこの辺り、耳を澄ますと里人の打つ砧の音が聞こえてくるのだ、いかにも寒々しいなぁ。 

参議雅経(1170~1221)
藤原雅経。父は刑部卿頼経、母は源顕雅の娘、従三位参議。和歌を俊成に学び、「新古今和歌集」の選者の一人。
蹴鞠の名人で「蹴鞠長者」と称された。 和歌と蹴鞠の家・飛鳥井家の祖である。
父頼経が源義経と親しかった関係で、源頼朝・義経兄弟が対立した際に父は配流され、雅経も連座される。
後に、頼朝に和歌・蹴鞠の才能を高く評価され頼家・実朝とも深い親交を得た。
妻は大江広元の娘。
「蹴鞠略記」を書し、日記に「雅経卿記」、家集に「明日香井集」があり、「新古今和歌集」にも入集。