ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
ほととぎすの鳴き声が聞こえた方角に目をやるとその姿はもう無く明け方の月だけが輝いているだけだ
後徳大寺左大臣(1139~1191)
藤原実定。祖父も徳大寺左大臣だったので区別して後徳大寺左大臣と呼ばれた。
漢詩を能くし、特に和歌の才能に優れた。「住吉社歌合」「右大臣藤原兼実家百首」など多くの歌合・歌会に参加している。
家集「林下集」を編纂、「千載和歌集」「新古今和歌集」他の勅撰集にも73首が入集。
平家の全盛時代には平清盛の信頼を受け、また源氏に政権が移ってからは源頼朝の信頼を得ている。
実定の文人としての有能で有ったばかりでなく政治的感覚にも非凡であったのであろう。
ほととぎすの鳴き声が聞こえた方角に目をやるとその姿はもう無く明け方の月だけが輝いているだけだ
後徳大寺左大臣(1139~1191)
藤原実定。祖父も徳大寺左大臣だったので区別して後徳大寺左大臣と呼ばれた。
漢詩を能くし、特に和歌の才能に優れた。「住吉社歌合」「右大臣藤原兼実家百首」など多くの歌合・歌会に参加している。
家集「林下集」を編纂、「千載和歌集」「新古今和歌集」他の勅撰集にも73首が入集。
平家の全盛時代には平清盛の信頼を受け、また源氏に政権が移ってからは源頼朝の信頼を得ている。
実定の文人としての有能で有ったばかりでなく政治的感覚にも非凡であったのであろう。