書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

俊恵法師

2010-07-16 08:56:50 | Weblog
よもすがら 物思ふころは 明けやらぬ 閨のひまさへ つれなかりけり 

つれない貴女のことを一晩中思い巡らし、もしやと思ったりして・・・、なんて夜は長くて朝が遅いのだろう 仲々日が差し込んでこない板戸の隙間までも私に意地悪してみたいだ

俊恵法師(1113~?)
父は源俊頼。母は橘敦隆の娘。早くに東大寺の僧となり俊恵法師と呼ばれる。
白川の自坊を「歌林苑」と名付け、そこに藤原清輔・源頼政・殷富門院大輔など多くの歌人を集めてさかんに歌会・歌合を開催し、歌壇に大きな刺激を与えた。
「詞花和歌集」以下の勅撰集に入集。「歌苑抄」「歌林抄」などの選集を編集し、家集には「林葉和歌集」がある。