この世論調査はイギリス王室の人気度調査にとどまらない。例えば、「イギリス首相のボリス・ジョンソンが良い夫である可能性は?」の質問に、好意的な回答は20%あったものの、ライバルの労働党党首、キア・スターマーは35%だった。「イギリス首相とヴァカンスに行きたい人」は36%おり、「次期ジェームズ・ボンド役を女性が演じるべきではない」と考える人は56%、一方で「男性の同性愛者という設定でもいい」と思っている人は53%だった。10%の人が、「政治家とデートするなら」リシ・スナック財務大臣、イギリスのテレビダンスコンテスト『Strictly Come Dancing』の出場者は「ワクチン接種者に限るべき」と思っていた。
映画『スペンサー』、『ダイアナ:ザ・ミュージカル』、ヘンリー王子のドキュメンタリー『The Me You Can’t See』、そしてウィンザー家についての数多くの書籍(メーガン妃の児童書『The Bench』も含め)と、このところロイヤル関連のコンテンツがあふれている。 【写真】英国王室が忘れてしまいたい8つのスキャンダル 作家アンドリュー・モートンによると、少なくともこの過剰な体制によって、エリザベス女王とロイヤルファミリーは「人気の黄金期」を迎えているという。 「ロイヤルファミリーの主要メンバーだけでなく、その他のメンバーにまで、これほど高い関心が集まったことはありません」と彼。
1992年の著書『Diana: Her True Story』で有名で、多数の王室伝記を書いているモートンは、王室のことなら何でもいいという関心の高まりから利益を得る立場にある。つい最近、メーガン妃の伝記『Meghan and the Unmasking of the Monarchy』のアップデート版を出版しただけでなく、待望の『ザ・クラウン』シーズン5ではコンサルタントも務めている。 Netflixの同シリーズの今後の展開については口を閉ざしているが、その影響力についての考えはシェア。 「『ザ・クラウン』がロイヤルファミリーに対する関心を国際的にする弾みをつけました。あらゆる世代が、以前よりロイヤルファミリーとつながりを持ったように感じています。黄金期ですね。通常は子どもたちが小さい時は関心が薄れます。ロイヤルファミリーに興味があまりなくなるのです。大抵は、彼らがガールフレンドやボーイフレンドとデートし始めたり、結婚したりすると、その興味が爆発します。ヘンリー王子とメーガン妃の結婚の意義は、あれがこの世代最後の大きな結婚式だったということです」とモートン。
もともと上記のメーガン妃に関する本はそのロイヤルウエディングで終わっていたが、全体的な原稿のアップデートと、王室離脱などこの2~3年を記録する新たな章を追加する必要性を感じたという。 「非常に多くのことが起こりました。通常、ハードカバーの本をアップデートするのは数百ワード程度なのですが、今回はなんと3万ワードに。重要な第2幕について書いています。セント・ジョージ・チャペルを彼女が歩いた瞬間から今日まで、彼らは毎日と言っていいくらい、見出しを飾っていますからね」 新版『Meghan and the Unmasking of the Monarchy』は現在発売中。『ザ・クラウン』シーズン5は2022年配信予定となっている。
アンドリュー・モートンといえば2018年、メーガン妃の半生をつづった著書「Meghan: A Hollywood Princess」を出版。そして10月19日(火)、彼はこの作品に新たなエピソードを加え、「Meghan and the Unmasking of the Monarchy」として再出版した。